[ITmedia News] Excel、40年続く原則を変更へ 1個のセルで複数の値を扱う新機能
著者
梅林日奈子
[ITmedia]
米Microsoftは9月24日(現地時間)、表計算ソフト「Excel」で、1つのセルに複数のデータを入力し、それぞれを絞り込みや計算に使える新機能「Lists」を発表した。Windows版とMac版の一部ユーザー向けに、プレビュー版として順次提供する。同社は、40年続いた「1セルに1つの値」という仕組みを変える機能とうたう。
「Lists」の利用イメージ(出典:Microsoftプレスリリース)
同機能では、同じセルに複数の名前や数値などを入力し、それぞれを個別のデータとして扱う。従来も1つのセルに複数の名前を入力できたが、全体が1つの文字列として扱われていた。
これにより、複数の担当者名やアンケートの複数回答などを、セルを分けずに管理できる。1つのセルに「田中」と「佐藤」の2つの名前を入力すれば、どちらの名前でもそのセルを検索できるため、情報の分析もしやすくなるとうたう。
従来の文字列(左)とリスト(右)のフィルター比較(出典:Microsoftプレスリリース)
リストは「挿入」から「リスト」を選ぶか、「Ctrl+J」キーを押して作成する。名前などをカンマで区切って入力するか、同じ形式の文字列を貼り付ける。地域設定によっては、カンマの代わりにセミコロンを使う。セル内のアイコンをクリックすると、入力した項目の一覧が表示される。
あわせて、複数の結果を返す数式に関する機能も拡張する。例えば、ある数式の結果が「1、2、3」の場合、3つのセルに分けて表示する方法に加え、1つのセルにまとめられるようになる。複数のデータをひとまとめにした「配列」の中に、別の配列を含める「入れ子」にも対応する。
入れ子の配列(左)を「FLATTEN」関数で複数のセルに展開した例(右)(出典:Microsoftプレスリリース)
プレビュー段階では、ピボットテーブルの集計に配列内のデータを使えないなどの制限がある。同社は正式提供までに仕様が変わる可能性があるとして、重要なExcelファイルでの利用を推奨していない。
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