AI使用疑惑の小説、選外に 高評価のヒット作―仏文学賞
作家のテリソン・オレリアン氏=8日、パリ(AFP時事)
【パリ時事】フランスで最も権威ある文学賞・ゴンクール賞の運営団体は25日、今年の一次選考を通過した16作品のうち、カリブ海の島国ハイチ出身でカナダ在住の作家の小説に人工知能(AI)を使用して執筆した疑いがあり、候補から除外したと発表した。他の文学賞には輝いている高評価のベストセラー作で、選外の決定は波紋を広げそうだ。
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仏メディアによると、作者のテリソン・オレリアン氏(38)はAI使用を否定。疑惑について「私を黙らせようとする」何者かの策略だと訴えている。
しかし、運営団体は声明で「信頼できる研究者・記者による分析の一致した結果」として、作品は「ほぼ間違いなく、大部分がAIの産物だ」と主張。賞の授与は「人間によって書かれた文学」の称揚が目的で、「AIで生成された文章に基づく創作は支持も承認もしない」と強調した。
問題の作品はオレリアン氏の初小説「それか、死か」。ハイチからカナダを目指す移民の物語で、仏書店大手フナックの今年の小説賞に選ばれた。権威ある仏文学賞・メディシス賞でも一次選考を通過し、二次選考の結果待ちだ。
カナダの出版社やフナックのサイトでは「読んで感性が研ぎ澄まされた」「評判以上の作品。心に響く」「詩的で、しかも明晰(めいせき)な文体」などと絶賛する書評が紹介されている。
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