[ITmedia News] B級感がたまらない? 映画「ストリートファイター」の魅力と原作ゲームの歴史、ゲーマーマンガ家が熱弁
著者
サダタロー
[ITmedia]
映画「ストリートファイター/ザ・ムービー」が10月16日より全国の劇場で公開中です。原作はカプコンの超有名な格闘ゲーム「ストリートファイター」。シリーズ一作目の「ストリートファイター」(アーケード版)が世に出たのは1987年ですので、来年にはシリーズ40周年を迎えるというタイミングでの実写映画化となります。
映画「ストリートファイター/ザ・ムービー」は大ヒット公開中 ©2026 Capcom and Legendary. All Rights Reserved. 配給:東和ピクチャーズ・東宝
ストリートファイターの人気を決定付けたのは、1991年にアーケードで稼働を開始した「ストリートファイターII -The World Warrior-」でした。個性的な必殺技を持つ8人のキャラを操り、CPUや友達との対戦を楽しめるシステムで人気を集め、スーパーファミコンなどにも移植、大人気となりました。その後、他社からも同様のシステムのゲームが多数登場し、「格闘ゲーム」というジャンルが確立されました。
2010年代に入ると、家庭でのオンライン環境が整ってきた影響か、それまでアーケード中心に展開されていたストリートファイターシリーズもコンシューマー市場に軸足を移していきます。その頃には、日本でも格闘ゲームが「eスポーツ」の1つの競技として注目されるようになります。
一時はそのマニアックなゲーム性から格ゲー市場は縮小傾向にありましたが、状況を変えたのが23年に登場した「ストリートファイター6」でした。操作を簡略化した「モダン操作」を取り入れ、初心者の取り込みに成功。同時期に他メーカーからもヒット作が多数出たこともあり、格闘ゲームは再び活気を取り戻しています。
今回の映画は、そんなストリートファイターシリーズの初期の作品をベースにした内容です。若かりし日のリュウとケンが、格闘大会「ワールドウォリアー・トーナメント」主催者・ベガの野望に立ち向かうという物語なのですが、内容的にはかなりとっ散らかっていて、決して「出来が良い」とはいえないものでした。
でも、ボクにとってはかなり満足度の高い1本となりました。理由はいくつかありますが、大きな魅力は各キャラクターがイキイキとしていることだったと思います。リュウには一部でストーリーを動かすために少し無理のあるエピソードが見られましたが、他のキャラは原作ゲームの設定を生かしつつ、原作の魅力を損なわない描き方がされていて、かなり好印象でした。
あえて意識して作られたであろう、90年代アメリカを感じさせる、B級映画のようなおバカなノリも楽しいし、何より原作再現度の高いアクションシーンがカッコイイ! とにかく作品全体から原作ゲームシリーズへの愛がふんだんに感じ取れるのも素晴らしかったです。
今作の監督であるキタオ・サクライ氏は、原作ゲームに愛があることを公言しています。ちなみにこちらも絶賛公開中の「バイオハザード」のザック・クレッガー監督も同様のことを話していました。ボクらが少年時代に親しんだゲームが、同じくゲームを愛する人達の手によって実写映画化される……今後もこういった愛に満ちた作品に多く出会いたいものです。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
SpecialPR
サダタローのゆるっとマンガ劇場
漫画家のサダタローさんが、世界初の電脳編集者「リモたん」と一緒に話題のアレコレについてゆる~く語るまんが連載。たぶん週末に掲載します。
この記事の著者
1998年にテレビ番組「トロイの木馬」出演をきっかけに漫画家デビュー。代表作は「ハダカ侍」(講談社、全6巻)、「ルパンチック」(双葉社、1巻)、「コミックくまモン」(朝日新聞出版、既刊7冊)など。Pixiv(http://pixiv.me/sadataro)やTwitter(@sadafrecce)でも活躍中。
KioskNews shows a cleaned-up reading view extracted from the publisher’s page — the original always lives on their site, not ours.