シリコンバレーの話題の主役「AIエージェントスタートアップ」に立ちはだかる"門番"と"信頼"の壁 | ビジネス | 東洋経済オンライン

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私が見る限り、シリコンバレーを拠点とする人々には2つの大きな特徴があると思っている。一つは新しいものを試すのが好きなこと、もう一つは物事の最適化を楽しむことだ。
そのせいか、最近参加するイベントでは、誰もがAIに任せているタスクの話で持ちきりだ。例えば、航空券の予約、Uberの手配、食料品の購入などである。ベンチャーキャピタリストたちは今、日常生活をよりシンプルにするパーソナルAIエージェントに対して、自らのデータと資金の両方を注ぎ込んでいる。
台頭するパーソナルAIエージェント
パーソナルAIエージェント自体は、それほど目新しい存在ではない。2025年11月に公開された、オープンソースのAIアシスタント「OpenClaw」は大きな注目を集めた。しかし、技術に詳しくないユーザーにとってはセットアップが複雑な上、プライバシーやセキュリティ面での懸念も大きかった。
生成AIの登場に加えて、資金調達の難しさ、イグジット環境の変化など……スタートアップをめぐる環境は大きく変化している。『週刊東洋経済』の恒例特集「すごいベンチャー」を連載化。連載の一覧はこちら
一方、プライバシー問題はいまだ完全には解決されていないものの、現在出回っているサービスは、少なくとも以前よりはるかに使いやすくなっている。
この分野で最近注目を集めているスタートアップがInstinct(インスティンクト)だ。26年春のシードラウンド以降、立て続けに資金を調達し、累計調達額は13億5000万ドル(約2130億円)、評価額は100億ドル(約1兆5800億円)に達した。アメリカの著名VCであるSequoia Capital(セコイア・キャピタル)やBenchmark(ベンチマーク)などが出資者に名を連ねる。
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Milana Kuzmanovic
2014年にウェルズリー大学で学士号、2020年にノースウェスタン大学ケロッグ経営大学院でMBAを取得。2014年より日本のシティグループ証券のアナリストとして、ストラクチャード商品とその数学的構造への知見を深める。IMF能力開発局、マッキンゼー・アンド・カンパニーの経営コンサルタントを経て2021年にWiLに参画し、ベンチャーおよびグロースファンドへの投資、管理会社レベルでの戦略的イニシアティブの推進に注力。
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