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Saturday, October 31, 2026

[ITmedia エンタープライズ] AIの「費用対効果が分からない」問題、解決へ? Claude Enterprise搭載の「3つの新機能」

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AI導入が進む中で、IT部門は費用対効果を厳しく問われる局面に入っている。Anthropicが企業向けプラン「Claude Enterprise」に追加した新機能は、その説明材料になるか。利用状況の可視化から予算の配分まで、3つの機能の中身とは。

» 2026年10月31日 09時00分 公開

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 AIにいくら使い、その結果、何ができるようになったのか――。AIにかかるコストが当初の予想を超えるケースが出てくる中で、費用対効果が厳しく問われる傾向は強まるばかりだ。

 Anthropicは2026年10月28日(現地時間)、企業向けプラン「Claude Enterprise」に3つの機能を追加し、一般提供を始めたと発表した。

 この中には管理者が利用の実態を把握し、投資計画の判断材料を得るための機能も含まれている。

AIの費用と成果、3つの新機能でどこまで把握できるか

 Anthropicによると、多くの組織では既にメンバーがClaudeを生かした独自の使い方を見つけており、次の段階はそれを全てのチームに広げることだという。そのために、3つの機能は管理者に何を示すのか。

 Smart reportsでは、管理者がチーム、期間、対象製品を選ぶと、Claudeがそのチームの会話履歴の一部を抽出して分析し、作業内容を業務のまとまり(ワークストリーム)ごとに分類する。ワークストリームごとに、かかった費用、作成された成果物、作業の妨げになった要因を確認できる。妨げの例としてAnthropicは、コネクター(外部サービスとの接続機能)の不足やツール呼び出しの失敗を挙げる。

 各レポートには推奨事項の一覧が付く。繰り返し発生している作業をスキル(定型手順として登録する機能)にする提案や、コードリポジトリに追加すべきルールなどが含まれる。管理者は個々の知見をアーティファクト(共有可能な成果物の形式)として関係者と共有できるほか、モデルの利用状況や費用に関する独自の質問をレポートに入力して回答を得られる。質問と分析の観点はテンプレートとして保存し、次回以降のレポートで再利用できる。支出上限が利用の妨げになっている場合は、請求権限を持つ管理者がレポート画面から上限を引き上げられる。

 組織のオーナーは、管理者権限を持たないチームリーダーにも、そのリーダーが率いるグループのレポート実行を許可できる。AnthropicはSmart reportsについて、個人の業績評価や雇用に関する判断に使うものではないとしている。

 In-app surveysは、利用者の視点から成果を把握するためのアンケート機能だ。標準の設問は4つある。最近Claudeで行った最も価値のある作業は何か、Claudeによってその作業にかかる時間はどう変わったか、同僚も取り入れるべき使い方は何か、明日からClaudeを使えなくなった場合に何が止まり何が遅れるか、を尋ねる。管理者は設問を編集・削除できるほか、配信対象と実施時期、表示場所を設定できる。アンケートは、利用者が作業中のツールで、Claudeの回答の後に短いカードとして表示される。

 回答は届き次第アンケートのページに表示され、管理者はスプレッドシートに書き出せる。In-app surveysは、顧客が管理する暗号鍵を使う組織でも有効化できるようになった。全データに単一の保存期間を設定している組織では、アンケートと回答もその期間に従って削除される。Anthropicは、アンケートの内容を顧客のデータとして扱い、サービス運用に必要な場合に限ってアクセスするとしている。

 Pooled group budgetsは、グループに1つの月間予算を割り当てて共有する機能だ。個人ごとの上限だけでは、利用の多い人が月の早い段階で上限に達する一方、使い切らない人の予算が余る。グループで共有すればこの偏りを抑えられるとAnthropicは説明する。個人ごとの上限も、特定の人の突出した利用を抑える歯止めとして引き続き機能する。各リクエストはグループ予算と個人上限の両方から差し引かれ、どちらかを使い切った時点で利用が止まる。上限に達した利用者はClaudeの画面から追加を申請でき、申請は管理者が審査する。

 設定時には、グループの直近の利用実績を基に予算額の目安が提示される。請求権限を持つ管理者には、予算の消化率が50%、75%、95%、100%に達した時点で電子メールが届く。

 3機能はClaude Enterpriseの利用組織に提供されるが、米国の医療保険の携行性と責任に関する法律(HIPAA)(注1)に対応した構成や顧客が管理する暗号鍵を使う組織では、構成によって利用できる範囲が異なる。利用条件と設定手順はAnthropicがヘルプセンターで案内している。

(注1)Health Insurance Portability and Accountability Act of 1996(HIPAA)(米疾病対策センター)https://www.cdc.gov/phlp/php/resources/health-insurance-portability-and-accountability-act-of-1996-hipaa.html

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本記事は制作段階でChatGPT等の生成系AIサービスを利用していますが、文責は編集部に帰属します。

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