スタートアップと既存企業はCVCという「両刃の剣」を使いこなせ…3つのジレンマをいかに引き受けるか | 政治・経済・投資 | 東洋経済オンライン

近年、日本経済においてコーポレート・ベンチャーキャピタル(CVC)の存在感は増す一方である。事業会社によるスタートアップへの持ち分出資であるCVCは、既存の経営資源と外部の新しい技術を掛け合わせる、日本企業に欠けていたイノベーションの起爆剤として期待されている。
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しかし現実は厳しい。勇ましく設立されたCVCプログラムも、数年で縮小や撤退に追い込まれるケースが散見される。
なぜCVCは継続が難しいのか。それは、CVCが「組織的な緊張(テンション)」を宿命的にはらんだ、いわば「両刃の剣」だからである。
経営学者であるウィジュ・ジョン=デンマーク工科大学助教授とマルック・マウラ=アールト大学(フィンランド)教授は、過去40年の研究から、CVCが直面する緊張関係を主に3つの観点で整理した。
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いのうえ たつひこTatsuhiko Inoue
1968年兵庫県生まれ。92年横浜国立大学経営学部卒業、97年神戸大学大学院経営学研究科博士課程修了、博士(経営学)取得。広島大学社会人大学院マネジメント専攻助教授などを経て、2008年より現職。経済産業研究所(RIETI)ファカルティフェロー、ペンシルベニア大学ウォートンスクール・シニアフェロー、早稲田大学産学官研究推進センター副センター長・インキュベーション推進室長などを歴任。「起業家養成講座Ⅱ」「ビジネスモデル・デザイン」などを担当。主な著書に『
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