[ITmedia ビジネスオンライン] 3時間で権限奪取、毎分2900回攻撃 中国系ハッカー「AI悪用侵入」の脅威
【ワシントン=塩原永久】中国系ハッカー集団によるAIを悪用した大量攻撃が米IT大手Microsoft(MS)の調査で判明した。AIによって侵入が高速化し、被害が急拡大する恐れが強まり、生活を支える基幹システムが脅威にさらされている実情が浮かび上がる。
公共サービスや金融取引などの基盤となる情報システムをめぐっては、プログラミング言語「PHP」に脆弱(ぜいじゃく)性が見つかった問題で、各国の情報システムが修正のため一時停止に追い込まれた。
3時間で権限奪取、毎分2900回の猛攻
MSの10月21日の発表によると、中国政府と関係があるハッカー集団「Storm―0940」が、システムの脆弱性を試すテストツール「ARTEX」(アルテックス)を使い、数百の組織に自動化された攻撃を企てた。
標的選定から高度な接続権限を奪うまで3時間も要しなかった事例が複数確認され、MSは攻撃の速度と規模が「飛躍的に拡大」していると警戒を呼びかけた。
このハッカー集団はソフトウェア企業「コネクトワイズ」への不正アクセスにも関与したとMSは分析。その中で、パスワード窃取を試みる攻撃が1分間に約2900回も行われたとしている。
ナデラCEOも警鐘、迫る「時間との戦い」
PHP問題を巡り、MSのナデラ最高経営責任者(CEO)は同22日のドイツでのイベントで「このような事態は非常に長い間、見たことがない」と懸念を示した。ロイター通信が伝えた。
PHPの脆弱性が公表される直前、システムの弱点を突こうとする数千の攻撃があったと指摘されている。AIでハッカーが高速かつ大量の攻撃を企てるようになり、システム運用者は早急な対処が不可欠となる「時間との戦い」を強いられることになるとみられる。
関連記事
関連リンク
KioskNews shows a cleaned-up reading view extracted from the publisher’s page — the original always lives on their site, not ours.