[ITmedia News] トランプ大統領、マスク氏やフアン氏ら6人に米国家科学賞と国家技術革新賞を授与
米トランプ政権は10月8日(現地時間)、ドナルド・トランプ大統領が同日開催の「Science: A New Golden Age」サミットで、イーロン・マスク氏や米NVIDIAのジェンスン・フアンCEOら6人に「National Medal of Science」(国家科学賞)と「National Medal of Technology and Innovation」(国家技術革新賞)を授与したと発表した。いずれも科学技術分野の功績に対する米国最高の栄誉とされる。
サミット風景。左から、サティア・ナデラ氏、マイケル・デル氏、リサ・スー氏、イーロン・マスク氏、ジェンスン・フアン氏、サーゲイ・ブリン氏、ドナルド・トランプ氏、マイケル・クラツィオス氏(画像:Whitehouse.gov)
国家科学賞を受賞したのは、マスク氏、米Google共同創業者のサーゲイ・ブリン氏、フアン氏、米AMDのリサ・スーCEOの4人。国家技術革新賞は、米Dell Technologiesのマイケル・デル会長兼CEOと米Microsoftのサティア・ナデラCEOの2人が受賞した。
トランプ氏からメダルを授与されるマスク氏(左)とフアン氏(画像:Whitehouse.gov)
マスク氏は、宇宙探査や知能システム、通信などの分野で並外れた規模の工学的成果を上げ、米国の技術的リーダーシップを刷新し、米国の製造業に新たな章を開いたことが評価された。ブリン氏は情報検索とデータ処理の基礎的なアルゴリズムを開発し、世界の情報へのアクセス方法に革命をもたらした点、そしてフアン氏はプロセッサ設計とソフトウェアの革新によってGPUを汎用コンピューティングアーキテクチャに発展させ、科学計算や「超知能」(super intelligence)の飛躍を支えた点が受賞理由となった。スー氏については、プロセッサアーキテクチャとチップレットによる統合技術の革新で、世界初のエクサスケールスーパーコンピュータを実現するなど、半導体工学と高性能コンピューティングを長年けん引したことが挙げられた。
デル氏はパーソナルコンピューティングと企業向けコンピューティングの普及に貢献したことや、世界的なテクノロジー企業を築いた技術・経営手腕などが評価された。ナデラ氏は、Microsoftをクラウドコンピューティングの新時代に向けて再生させたことと、米国の超知能の訓練と世界展開を可能にしたハイパースケールインフラを構築したことが受賞理由となった。
国家科学賞は1963年から、国家技術革新賞は1985年から大統領が授与している。サミットは、マイケル・クラツィオス大統領補佐官(科学技術担当)が7月に公表した科学技術政策の報告書「Science: A New Golden Age」の内容を具体化するため、科学者や技術者を集めて開いた。報告書は、ヴァネヴァー・ブッシュ氏が1945年にまとめた「Science: The Endless Frontier」以来の、米国の科学技術体制の包括的な見直しと位置付けられている。
受賞者のうち、マスク氏、フアン氏、スー氏、ナデラ氏の4人は、9月29日にホワイトハウスで開かれたAI業界の経営者らとの昼食会「Super Intelligence Luncheon」にも出席していた。
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