「Firefox 159」正式版リリース、保存済みパスワードへのアクセスが簡単に
ウェブブラウザ「Firefox 159」の正式版が公開されました。一部の国で提供されているAI機能「Smart Window」にウェブページを監視して商品の値下げや再入荷を通知する機能が追加されたほか、macOS版では複数のタブをまとめて共有できるようになりました。また、保存済みパスワードへのアクセスが簡単になり、開いているタブをキーボードショートカットで検索する機能も追加されています。
Firefox 159.0, See All New Features, Updates and Fixes
https://www.firefox.com/en-US/firefox/159.0/releasenotes/
◆保存済みパスワードにサイドバーからアクセス可能に
これまでもサイドバーにパスワード管理ツールを追加することでアクセスできましたが、Firefox 159ではパスワード管理ツールが標準でサイドバーに表示されるようになっています。
◆macOS版の共有機能がアップデート
macOS版Firefoxの共有機能が更新され、macOS標準の共有メニューを利用するようになりました。共有メニューにはウェブページのプレビューや最近連絡を取った相手が表示され、AirDropやメッセージなどのアプリを使ってウェブページを共有できます。複数のタブを選択してまとめて共有することも可能とのこと。
◆開いているタブをキーボードショートカットで検索可能に
Firefox 159では、現在開いているタブを検索するためのキーボードショートカットが追加されました。Windows版とLinux版では「Ctrl+Shift+A」、macOS版では「Command+Shift+A」を押すことでタブを検索できます。
これに伴い、「拡張機能とテーマ」を開くためのショートカットキーも変更され、Windows版とLinux版では「Ctrl+Shift+F」、macOS版では「Command+Shift+E」が割り当てられました。
これらのショートカットキーは、URLバーに「about:keyboard」と入力すると表示される設定画面から変更できます。
◆AIによるページ要約機能が改善
Firefoxには、サイドバーのAIチャットボットを使ってウェブページを要約する機能が搭載されています。Firefox 159では「ページを要約」機能の処理方法が変更され、従来のようにページの本文をAIチャットボットのサービス提供元へ送信する代わりに、ページのURLを送信するようになりました。
これにより、長い記事を要約しようとした際に、送信できる文章量の制限によって途中までしか要約されない問題が改善されています。
◆AI機能「Smart Window」でウェブページの変化を監視可能に
Firefoxに搭載されているAI機能「Smart Window」のチャット欄に「/watch」と入力することで、ウェブページの監視を設定できるようになりました。例えば、オンラインショップの商品ページを監視して価格が下がったことを検知したり、売り切れていた商品の再入荷を検知したりすることができます。
監視条件に一致する変化が検出されると、デスクトップ通知で知らせてくれます。設定した監視タスクはツールバーの「Tasks」ボタンから管理できるほか、URLバーに「about:smartwindowtasks」と入力して管理画面を開くことも可能です。
ただし、今回追加された監視機能はアメリカとカナダの英語版Smart Windowに限って提供されています。なお、日本では記事作成時点でSmart Windows自体が展開されておらず、Mozillaは提供地域を段階的に拡大していますが日本での提供開始日は発表されていません。
◆その他の変更
・macOSでFirefoxがデフォルトブラウザに設定されている場合、ChatGPTなどのアプリからブラウザを使ってサインインする際、SafariではなくFirefoxでログインページが開くように変更
・ジャワ文字、バリ文字、カナダ先住民音節文字、ンコ文字で記述されたウェブアドレスについて「xn--」で始まるエンコード済みの文字列ではなく、元の文字で表示するように変更
◆不具合の修正
・ファイルをアップロードする際、前回アップロードに使用したフォルダではなくダウンロードフォルダなど直近でファイルを保存したフォルダが開かれる不具合を修正
・Zoomなどのウェブアプリを最小化したウィンドウで開いたままにしているとメモリ使用量が急増する不具合を修正
・Windows環境で「NVIDIA RTX Video HDR」を有効にしている場合、一部の動画が正しく表示されない不具合を修正
・GoogleアカウントにログインしているGoogle Chromeのプロファイルからブックマークをインポートできない不具合を修正
・macOSのApple Writing Toolsで文章を書き換えた際、Gmailなどの一部サイトで「置き換える」ボタンを押すと書き換えた文章ではなくクリップボードの内容が挿入される不具合を修正
・ウェブページ上の長いドロップダウンリストでスクロールするまで末尾の選択肢が空白になる場合がある不具合を修正
・Slackなどの一部サイトでHTTP/3接続が拒否された際にHTTP/2へ切り替わらずページの読み込みに失敗する不具合を修正
・AMD製GPUを搭載したLinux環境において、ChatGPTなどのサイトに表示される地図や場所の検索結果を閲覧するとFirefoxのメモリ使用量が過剰に増加する不具合を修正
・macOSのウェブゲームでゲームパッドのボタンを素早く押すと一部の入力が認識されない不具合を修正
・Waylandを使用するLinux環境でタブをクリックした際、タブが切り離されて新しいウィンドウになる場合がある不具合を修正
・WindowsとLinuxでOSのアニメーション効果を無効にしているにもかかわらずFirefoxのメニューやパネルがフェードイン表示される不具合を修正
◆Android版の不具合も修正
・XiaomiやRedmiの端末でタブが意図せず再読み込みされる頻度を大幅に削減
・YouTubeなどのサイトで動画を再生しているとアラームの音が鳴らなくなる不具合を修正
・The New York Timesなどの一部サイトで動画が再生できない不具合を修正
◆開発者向けの更新
・開発者ツールのウェブコンソールでlet、const、classを使った変数やクラスの再宣言が可能に
コードを編集して再実行しても、再宣言エラーが発生しなくなりました。
・スクロール駆動アニメーションをサポート
従来の時間経過に基づくアニメーションに加えて、スクロール位置や要素の表示状態に合わせてアニメーションを進行できるようになりました。animation-timeline、scroll-timeline、view-timeline、animation-rangeなどのCSSプロパティと、ScrollTimeline、ViewTimelineインターフェースが利用可能になっています。
・スコープ付きカスタム要素レジストリをサポート
CustomElementRegistry()コンストラクタを使用することで、グローバルなカスタム要素レジストリとは独立したレジストリを作成可能になりました。これにより、異なるウェブコンポーネントで同じタグ名を使用しても衝突を避けられます。
・WebGLに拡張機能を追加
WebGLに「EXT_clip_control」「EXT_texture_mirror_clamp_to_edge」が追加され、WebGL 2では「EXT_texture_norm16」拡張機能がサポートされました。いずれも対応デバイスで利用できます。
・Sanitizer APIの処理方法を変更
HTMLをすべて解析した後に不要な要素を削除するのではなく、HTMLの解析と同時にサニタイズするようになりました。これにより、除去対象の要素に含まれるカスタム要素のコンストラクタが実行されなくなっています。
また、Firefox 159には複数のセキュリティバグフィックスが含まれています。同一オリジンポリシーの回避やサンドボックスからの脱出、権限昇格などに関する脆弱性が修正されています。
KioskNews shows a cleaned-up reading view extracted from the publisher’s page — the original always lives on their site, not ours.





