血液検査の前に必ず絶食する必要はないという研究結果
研究チームは韓国の670の病院から収集された約1000万件の検査結果を調査。採血担当者が記録した最後の食事からの経過時間に基づき、患者を「絶食時間が8時間未満」「8〜12時間」「12時間超」という3つのグループに分類しました。そして、3つのグループの平均検査結果を比較し、同じ患者が異なる絶食時間を経験している場合はこれも考慮に入れました。
その結果、ほとんどの検査における121種類の検査対象物質のうち、正確な結果を得るために絶食が必要だったのはわずか27種類だけだったことが分かりました。
同一人物の検査結果を比較した分析では、臨床的な誤差の許容範囲を超えるほどの違いが見られた検査はわずか10種類でした。絶食時間が8時間未満の場合、血糖値を示すグルコースは10.8%、中性脂肪を示すトリグリセリドは20.1%、膵臓の消化酵素であるリパーゼは36.4%高くなっていたとのことです。一方で、血球数、腎機能の指標、電解質、そして大半の肝酵素は、患者の絶食時間にかかわらず、同じような結果を示しました。
また、絶食時間が8〜12時間の場合と12時間を超える場合とでは、どの検査結果にも臨床的に意味のある違いがないことも明らかになりました。絶食時間を12時間より長くしても検査結果の正確性は向上せず、患者に不必要な負担が増えるのみでした。
一般的に、絶食を守らないと患者は検査の延期を言い渡され、絶食を守っても病院の混雑具合でひどく待たされることがあります。研究チームは「血糖値や脂質値の精密測定が目的の場合は十分な絶食(8時間以上)を維持すべきだが、その他の多くの検査では柔軟な対応が妥当であると考えられる。12時間を超える長時間の絶食は、トリグリセリドを含むどの分析対象物質に対しても利点をもたらさず、患者にとって不必要な負担となる」と述べ、一律の絶食ルールを廃止し、検査ごとに異なる要件を設けることを提案しました。
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