新井道大、判定に泣く 「技あり」覆り、金逃す―世界柔道
新井は微妙な判定に泣き、悲願の頂点に届かなかった。昨年12月のグランドスラム東京決勝で一本負けを喫した宿敵スラマニゼとの決勝。延長戦に入った直後、その時は訪れた。
絶妙なタイミングで繰り出した大内刈りで相手を転倒させる。「投げた」。そう思った瞬間、新井はつかんでいた両手を離し、返し技の動作をしていた相手の横へうつぶせに倒れ込んだ。ビデオ検証の結果、一度新井の「技あり」とされた判定は相手の「有効」に覆った。
「相手のコントロールがうまかった。自分が両手を離さなければ、また違った結果になっていた。自分が弱かった」と新井。日本男子の鈴木監督は「受け入れるしかないが、あの判定は僕はないと思っている」と本人の心情をおもんぱかった。
後味の悪い結果に終わったが、3大会連続でメダルを獲得。準決勝では2023年大会王者から一本勝ちするなど、その実力が世界のトップレベルであることは示せた。今回がロサンゼルス五輪ではなくてよかった。そう思うしかない。
新井は「(世界と)徐々に差を詰めていると思う。次に切り替えていかなきゃいけない」。この経験を糧に来年、同じ舞台に戻ってくることを誓った。(バクー時事)
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