The Daily Newsstand · Free, Always
Sunday, October 25, 2026

〈白黒ポテチ〉裏面は継続も? カルビー江原社長が明かす決断の舞台裏、そして「スナック」一本足脱却への布石とは | ビジネス | 東洋経済オンライン

Translate

INDEX

国内スナック最大手のカルビーが注目を集めることになったのは、今年の5月のことだった。中東情勢に端を発するナフサ不足の影響が社会を騒がせる最中、これに関連して、ポテトチップスなど主力商品のパッケージを白黒にすると発表したからだ。

ナフサ不足でインク(溶剤)が不足し、商品供給への懸念を背景にした大胆な決断だったが、世間では賛否両論、臆測も含めてさまざまな議論を呼んだ。

こうした決断の根幹には何があったのか。カルビーの江原信社長を直撃すると、看板商品のポテトチップス原料であるじゃがいも「ばれいしょ」の安定生産に対するカルビーが負う責任と、ばれいしょ原料のスナックを中心に国内で圧倒的な立場を築いてきた同社の成長への課題も見えてきた。

――他社も追随する形となったパッケージのモノクロ化ですが、なぜ競合に先駆けるタイミングで、「商品の顔」から色を減らすという大きな判断に至ったのでしょうか。

当時はパッケージにおけるインク(溶剤)の供給が非常に不透明な状態になっていた。従来ならまったく心配せずに製造販売できたものが「何月の中旬までは保証するが、それ以降は分からない」という状態になり、それがなかなか解消されなかった。

そのときは、ちょうど九州の「ばれいしょ」の収穫が始まった時期に重なる。われわれが「府県産」と呼んでいる九州や関東などの芋は、掘り出したらすぐ使うのが前提で、冷蔵倉庫のようなものは持っていない。掘ったらすぐに使い、すぐに販売する。

仮にインク不足でパッケージがなくなると、製品にできず芋がダメになってしまう。生産者さんが手塩にかけて育てたばれいしょをみすみす失うことになり、消費者への供給も滞ってしまう。

そのためインクを節約しなければならず、色数を減らすことが唯一の方法だった。最低でも2〜3カ月は在庫を持たせる必要があり、最も減らすパターンである白黒のパッケージ(銀袋)への変更を決め、これによって供給は少なくとも安定できると判断した。

――一部では「話題づくりやマーケティング目的ではないか」という声もありました。モノクロ化による売り上げへの影響については、社内ではどのような議論がされたのですか。

この記事は有料会員限定です

残り 2982文字

各タグのフォローボタンをクリックしフォローすると、関連する新着記事をメールで受け取ることができます

ニュース最前線

201 記事

関連記事

本文の内容に基づいた記事をピックアップしています

フォローすると、最新記事をメールでお知らせします。

いくた りゅうのすけRyunosuke Ikuta

食品・飲料・酒類・たばこ業界を担当。テレビ局記者として長野県、北海道、東京での勤務を経て、2025年10月東洋経済新報社入社。土曜日は娘と遊び、日曜日は社会人サッカーチームの試合で汗を流す生活を送っている。兵庫県出身。

View the original on 東洋経済オンライン →

KioskNews shows a cleaned-up reading view extracted from the publisher’s page — the original always lives on their site, not ours.