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Saturday, October 31, 2026

名前もないSuicaペンギン、25年で引退へ…日本に惜別ムード

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最近訪れた日本の東京駅構内の土産物街。空港を行き来する外国人観光客でいつもにぎわうこの場所で、ひときわ目を引いたのは日本人数十人が列を作る店だった。華やかなアニメの主人公やサンリオのような有名大企業のキャラクターではなく、無彩色の平凡なペンギンのキャラクターグッズを買い求める行列だった。

日本では最近、この特別とは言い難いペンギンのキャラクターが爆発的な人気を集めている。その正体は、日本の鉄道会社JR東日本が発行する交通系ICカード「Suica」のマスコットだ。年齢や性別はおろか公式名もなく、「Suicaのペンギン」と呼ばれている。

2001年11月にSuicaのマスコットに選ばれ、25年にわたり庶民の財布の中に寄り添ってきたこのキャラクターが、来年3月末で引退するというニュースが最近伝わり、こうした珍しい光景が広がっている。各地でグッズ販売会など関連イベントが開かれ、Suicaのペンギンとの「別れ」を共にしようとする市民の足が途絶えない。

東京都台東区の上野駅では、30日から来月4日まで「Suicaのペンギン感謝祭」が開催されている。キャラクター展示やフォトスポットなどが設けられた会場には、早くから多くの人出が予想されたため、毎日午前10時に先着順で入場券を配布し、来場者数を制限している。コンビニチェーン「NewDays」は27日から、ペンギンの顔をかたどったかまぼこが入った子ども向け弁当など、限定商品20種類を発売した。

27日、日本・港区のコンビニ「NewDays」に「Suicaのペンギン」限定商品が陳列されている。/キム・ドンヒョン特派員

27日、日本・港区のコンビニ「NewDays」に「Suicaのペンギン」限定商品が陳列されている。/キム・ドンヒョン特派員

オンライン上の熱気も高い。日本のSNSには、ペンギンのぬいぐるみと一緒に撮った記念写真とともに、「平成(1989~2019年)を一緒に過ごしたペンギン、これまでありがとう」といった別れのあいさつが相次いでいる。マスコット交代に反対するオンライン署名運動には、ネットユーザー2万6893人が参加した。現地メディアも「コンテンツ事業とは無関係の企業マスコットとしては異例の話題」として注目している。

特別な世界観もない交通系ICカードのマスコットが姿を消すという知らせに、日本社会がこれほど惜しむ理由は何か。現地のコンテンツ業界関係者は「『失われた30年』と呼ばれる経済低迷期の中、厳しい通勤・通学の道のりを共にした伴侶というイメージが強い」とし、「特別な物語がないからこそ、人々がそれぞれの思い出や感情を重ね、より特別な存在として感じている」と語った。

JR東日本側は、Suicaのペンギンの終了がこれほどの反響を呼ぶとは予想していなかったとの反応だが、マスコットの交代は予定通り進める方針だ。交通系ICカードとして始まったSuicaに今秋「コード決済」機能を追加するなど、日常全般で使えるよう用途を広げる計画で、こうしたイメージ転換のためにはマスコット交代も避けられないという。

JR東日本は、Suica発売25周年となる来月18日、利用者投票を経て、リス、ウサギ、モグラの中からペンギンの後を継ぐ次期マスコットを発表する予定だ。

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