AIブームでデータセンター向け機材の窃盗が相次ぐ、被害総額は6月以降だけで150億円以上
捜査関係者によると、AIブームを背景に2026年6月以降データセンター関連の盗難事件が相次いでおり、この2件の窃盗は最も極端な事例だとのことです。
過去2年間でデータセンター建設に使用される機材の価値は急上昇していて、特に高価なGPUをはじめ、サーバー、光ファイバーケーブル、銅線、ビットコインのマイニングマシンなど、高価な機器が頻繁に運搬されるようになりました。窃盗犯はこれ幸いとばかりにこうした機器を狙っているそうです。
手口も進化しています。窃盗犯はトレーラーをやみくもに狙うわけではなく、フィッシング詐欺で貨物仲介業者や運送会社のアカウントを乗っ取って輸送スケジュールを確認したり、正規の運送会社になりすまして高額貨物の輸送を請け負ったりするなど、サイバー技術を活用しているとのこと。
リスク評価会社Verisk CargoNetの運用責任者であるキース・ルイス氏は、「純金の延べ棒を盗むようなものです。銀行強盗をするより、こちらを盗む方がはるかに簡単なのです。AIデータセンターを構築するために必要なもの、つまり銅、サーバーラック、RAMが狙われています。今や、世界規模で犯罪が行われています」と指摘しました。
専門家によると、AI関連機器は一般消費者向け製品とは異なり、オンラインのマーケットプレイスで販売されることはあまりないそうです。代わりに場合によっては技術機器が盗まれる前からすでに買い手が確保されていて、多くの場合は中国などアメリカ国外に渡って売却されているといいます。
Verisk CargoNetが実施した調査によると、あらゆる貨物窃盗の事件数は2026年第2四半期に前年同期比で26%減少しているものの、被害額は1億ドル以上増加していて、前年同期比で2倍以上に達しているとのこと。
ただ、基本的な対策で窃盗を防げると考える専門家もいて、輸送資産保護協会アメリカ支部の会長を務めているスコット・コーネル氏は「運送会社が運転手の身元調査を徹底すれば防げるでしょう」と述べています。
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