[ITmedia Mobile] ソニー、米国で新ウォークマン3機種を発表 最上位「NW-WM1ZM3」は約93万円、画面は5.5型に
米Sony Electronicsは10月15日(現地時間)、ハイエンドウォークマンの新モデル「NW-WM1ZM3」「NW-WM1AM3」「NW-ZX900」を発表した。米国ではソニーの直販サイトや家電量販店などで予約を受け付けており、希望小売価格はNW-WM1ZM3が5899.99ドル(約93万2900円)、NW-WM1AM3が2999.99ドル、NW-ZX900が1899.99ドル。NW-WM1ZM3について、ソニーの米国直販サイトでは10月16日時点で配送予定日を1月12~13日としている。日本での発売については発表されていない。
NW-WM1ZM3とNW-WM1AM3は、ソニーが2022年3月に日本で発売した「NW-WM1ZM2」と「NW-WM1AM2」の後継となるWM1シリーズの新モデル。NW-ZX900は、最上位機のNW-WM1ZM3と同じ高音質部品の多くを受け継いだモデルという位置づけだ。
NW-WM1ZM3は「Signature Series」のフラグシップモデルで、内蔵メモリは256GB。ストレージは拡張にも対応する。純度99.99%(4N)の無酸素銅(OFC)を削り出したメインシャーシと、OFCのリアシャーシを採用した。
これらを、同モデル専用に低抵抗の金メッキ処理を施したネジで固定することで、グラウンド接続を安定させたという。内部配線には、ソニーの据え置き型デジタルミュージックプレーヤー「DMP-Z1」から受け継いだKIMBER KABLEの太いケーブルを使い、ノイズを低減した。NW-WM1AM3とNW-ZX900は、アルミ合金製のメインシャーシに金メッキを施したOFC製リアシャーシを組み合わせている。
NW-WM1ZM3(画像:Sony Electronics)
NW-WM1ZM3とNW-WM1AM3では、電源回路も見直した。従来は1基だった大容量の固体高分子コンデンサーを2基に増やし、手作業ではんだ付けしたOFC配線と組み合わせることで、より安定した電源供給を実現したとしている。デジタルアンプからのバランス出力を最適化するL-Cフィルターには、平角線を用いた大型の4N銅コイルを採用した。デジタル部を覆うOFCの削り出しブロックは前モデルより質量が約34%増えており、デジタルグラウンドを強化している。
NW-WM1AM3(画像:Sony Electronics)
NW-ZX900には、超低ノイズのLDOレギュレーターや、上位モデルと同じ水晶発振器などを新たに採用した。
ウォークマン向けに独自開発したフルデジタルアンプ「S-Master HX」には、量子化ノイズを事前に予測して最適な処理を施す「先読みノイズシェーパー」を新たに追加した。3機種とも、PCM音源を11.2MHzのDSD信号に変換する「DSDリマスタリングエンジン」を搭載し、新モデルではダウンロードした楽曲だけでなく、Wi-Fi経由のストリーミング再生でも同機能を利用できるようになった。NW-WM1ZM3は、圧縮音源の高音域などを補完する「DSEE Ultimate」も搭載する。
NW-WM1ZM3のヘッドホン出力は、ステレオミニ端子が60mW+60mW、バランス端子が250mW+250mW(いずれもJEITA、16Ω、ハイゲイン時)。OSには米Googleの「Android 16」を採用し、Wi-Fi経由で音楽ストリーミングサービスやダウンロード購入を利用できる。Bluetoothのコーデックは、LDACとaptX Adaptiveに対応する。充電端子はUSB Type-Cだ。
ディスプレイは、NW-WM1ZM3とNW-WM1AM3が前モデルの5型から5.5型に大型化した。NW-ZX900は5型。ホーム画面はカスタマイズでき、再生画面のアルバムアートワークもより大きく表示されるようになった。
バッテリー駆動時間は、NW-WM1ZM3とNW-WM1AM3がMP3(128kbps)再生時で最大35時間、ストリーミングアプリ利用時で最大31時間。NW-ZX900はそれぞれ最大40時間、最大35時間となっている(いずれもソニーの音楽再生アプリでバランス接続した場合の値)。NW-WM1ZM3は、96kHzのFLACによるハイレゾ音源の再生でも最大33時間使える。
ソニーが公開したNW-WM1ZM3の紹介動画では、サウンドエンジニアの佐藤浩朗氏が開発の狙いを説明している。同氏によると、NW-WM1ZM3ではリアシャーシの素材を従来のアルミ削り出しからOFCの削り出しに変更した。抵抗値が低く比重の重い素材にしたことで、力強い低音や伸びのある高音など、狙った通りの効果が得られたという。フロントとリアのシャーシを固定する金メッキのネジについては、使うかどうかで音質が大きく変わるほどの効果があったと話した。
画面を5.5型に大型化したことについては、単に大きくしただけでなく、アルバムジャケットを大きく表示するなどUIも見直したと説明した。佐藤氏は、NW-WM1ZM3をこれまでウォークマンで実現したかったことを盛り込んだモデルだと位置付けている。
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