従業員をランク付けして成績下位を解雇する企業システムは残った従業員に悪影響を及ぼす可能性
そこでテキサス工科大学の経営学准教授であるエリック・カルデラ氏らの研究チームは、被験者をランダムに異なる条件に割り当てる実験を通して、ランク・アンド・ヤンクに基づく解雇が残された従業員に与える影響を調査しました。
最初の実験には194人の大学生が2段階の演習に参加しました。第1段階では被験者全員に書籍の名前と対応するISBN(国際標準図書番号)のリストが与えられ、「5分以内にできるだけ正しいISBNを入力する」というタスクを行いました。タスクの成績は同じグループ内にいる他の被験者と比較され、ランク付けされたとのこと。
被験者はランダムで、ランクに関係なく全員が第2段階の演習に進む「ベースライングループ」、成績が上位半分に入った被験者だけが第2段階に進む「ランク・アンド・ヤンクグループ」、被験者の半数がランダムに排除される「ヤンク・ランダムグループ」の3つのグループに割り当てられました。3つ目のヤンク・ランダムグループを設けることで、ランクに基づく解雇の影響と、そうではない解雇の影響を分けて考えることができます。
第2段階の演習では、被験者が互いにどのように交流するのかを測定するために設計された4種類の経済ゲームをプレイしました。経済ゲームの内訳は、受け取った資金を他のプレイヤーとどのような配分で分け合うのかを決める「独裁者ゲーム」、共通のプールに支出する資金と自分で独占する資金を決める「公共財ゲーム」、独裁者ゲームを応用した「信頼ゲーム」、パートナーから資金を奪える「妨害ゲーム」です。
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