「開かずの橋」12年越し開通 中朝の思惑一致
中国と北朝鮮を結ぶ「新鴨緑江大橋」の開通を見ようと集まった地元市民ら=15日、中国遼寧省丹東市
【丹東(中国遼寧省)時事】中国と北朝鮮を結ぶ新たな橋「新鴨緑江大橋」が15日、開通した。完成から12年。「開かずの橋」と呼ばれたが、関係改善を進める両国の思惑が一致しようやく開通にこぎ着けた。
「国境検問所の全面的な再開などを契機とし、人的交流の拡大と双方向の往来を実現すべきだ」。今年6月、北朝鮮を7年ぶりに訪問した中国の習近平国家主席は金正恩朝鮮労働党総書記との会談でそう述べ、両国間の貿易や往来の拡大を促した。
大橋は2014年に完成したが、北朝鮮の核実験に対する国連安全保障理事会の制裁強化決議に中国が賛成したことなどで両国関係が悪化。コロナ禍の国境封鎖や北朝鮮によるロシアへの軍事支援も中朝関係をぎくしゃくさせ、開通が先延ばしとなっていた。
だが、昨年9月に正恩氏が訪中。それに応える形で習氏が訪朝し友好を確認したことで、中朝間では関係改善ムードが急速に高まった。
両国の視線の先にあるのは、トランプ米政権だ。トランプ大統領は正恩氏との直接会談に意欲を示しており、習政権は北朝鮮への影響力を対米交渉カードにする意向とみられる。正恩氏も、米国と対峙(たいじ)するためにもロシアと中国を後ろ盾にしたい考えだ。
大橋の開通は中朝両国の友好関係強化の象徴と言えるが、中国側の地元住民の受け止めは冷静だ。開通式典を見ようと訪れた70代の男性は「貿易業者以外にはあまり影響がない」と語った。70代の女性も「開通が遅れていたのは北朝鮮の事情だろう。国同士が仲良くするのは良いことだが、橋が開通しても一般市民には特にメリットはない」と話した。
![]()
KioskNews shows a cleaned-up reading view extracted from the publisher’s page — the original always lives on their site, not ours.