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Monday, October 12, 2026

〈あの時アサヒに何が〉400億円サイバー被害の教訓「攻撃者と接触せず」「現場にノイズは入れない」【インタビュー後編】 | ビジネス | 東洋経済オンライン

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2025年9月29日にアサヒグループホールディングス(GHD)を襲った、ランサムウェアによるサイバー攻撃。のちに犯行声明を出した国際的犯罪グループ「Qilin(チーリン)」の周到な侵入により、大規模なシステム障害が発生し、商品の出荷や受発注システムなどが完全停止した。

売り上げ減少による事業利益への影響で約200億円、復旧費などの特別損失約170億円を合わせた全体の被害額は約400億円弱という被害をもたらした今回の事件。システムが完全に麻痺する中、現場は手作業での出荷再開を余儀なくされた。結果として、業界トップを走るアサヒの商品が店頭から消えるかもしれないという事態は、酒類業界だけでなく社会的にも大きな衝撃を与えた。

事態発生時の緊迫の「初動対応」から、身代金要求への決断、そして万全だったはずのセキュリティに潜んでいた“死角”とは。発生から1年が経とうとする中、アサヒGHDの勝木敦志CEOに今回の事件で得た教訓を聞いた(インタビューは9月17日実施)。

※「スーパードライ」の次なる一手や、競合の再定義などについて語った内容は10月2日に配信した【インタビュー前編】をご参照ください。

――サイバー攻撃によるシステム障害の発生から1年が経ちました。決算開示が5カ月遅延するなどもあり、業績に与える影響がもっと大きくなるのではと感じていました。

正直なところ、影響としては一定の範囲に抑えられたなという印象だ。厳しい状況の中にありながら、望外にも回復は十分に可能であるという範囲に、収めることができたと考えている。

この1年は大変な時期だったが、本当に経営者冥利に尽きる、ある意味いい経験をさせていただいた。アサヒの商品やサービスがいかに消費者に愛されていたか、得意先や取引先に支えられていたのか、そして社員がいかに頼もしいかということを実感した。

一方で、商品の供給が滞ったことでお客様や取引先にも大変な迷惑と苦労をおかけしたことは事実だ。業績が影響を受けたことで株主や資本市場をはじめとした、すべてのステークホルダーに迷惑をおかけしたことは、決して忘れてはいけない。

――システム障害の発生から数日間は商品の出荷がストップしました。サイバー攻撃の知らせを受けた直後、勝木社長自身はどのように動いたのでしょうか?

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アサヒ 再始動

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いくた りゅうのすけRyunosuke Ikuta

食品・飲料・酒類・たばこ業界を担当。テレビ局記者として長野県、北海道、東京での勤務を経て、2025年10月東洋経済新報社入社。土曜日は娘と遊び、日曜日は社会人サッカーチームの試合で汗を流す生活を送っている。兵庫県出身。

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