ASMLの半導体露光装置はすでに2028年分までほぼ売り切れ状態で一部顧客は2030年分の発注を検討
半導体製造に欠かせない半導体露光装置のシェアで世界の9割を占めるオランダ・ASMLのクリストフ・フーケCEOが、すでに2027年と2028年は需要に応えるのが難しく、一部顧客は2030年分の発注を検討する状態にあることを明らかにしました。
ASML reports €11.7 billion total net sales and €5.0 billion net income in Q3 2026 | Wed, 10/14/2026 - 07:00
https://investor.asml.com/news-releases/news-release-details/asml-reports-eu11.7-billion-total-net-sales-and-eu5.0-billion-net-income-q3-2026
ASML's strong orders ease fears AI spending boom is running out of steam | Reuters
https://www.reuters.com/business/asml-forecasts-q4-sales-above-expectations-ai-chip-demand-2026-10-14/
ASML Says AI Chip Demand Is Stretching Into 2030. It Already Expects Supply Shortages Through 2028. | IBTimes
https://www.ibtimes.com/asml-says-ai-chip-demand-stretching-2030-it-already-expects-supply-shortages-through-2028-3808583
半導体露光(リソグラフィー)装置は、極小の回路パターンをシリコンウェハーに印刷(転写)するのに用いる装置で、オランダのASMLと日本のニコン、キヤノンの3社が製造を行っています。中でも、ASMLは業界シェアの9割を占める、圧倒的な一強となっています。
AIブームの中、AIチップをはじめとした半導体の製造には半導体露光装置が欠かせない一方で、その半導体露光装置の製造は容易には行えず、ASMLですら、極端紫外線(EUV)を用いる露光装置は年間50台ほどしか作れません。
世界中の半導体製造業者が頼る露光装置メーカー「ASML」はどんな会社なのか - GIGAZINE
フーケCEOによると、ASMLではAIブームに伴う需要の増大に合わせて製造能力向上に取り組んでいて、今後2年で製造能力は最大30%増となる見込みですが、それでも2027年分と2028年分については「需要に応えるのが困難」、つまり売り切れ状態にあるとのこと。
すでに一部の顧客は2029年分と2030年分の注文について検討をしていて、発注について打診もあるそうです。発注元がどこなのか、発注規模はどれぐらいなのかは、フーケCEOは明かしませんでした。
ASMLの決算報告によると、2026年第3四半期の純売上高は116億6000万ユーロ(約2兆651億円)、純利益は49億6000万ユーロ(8785億円)と記録的な数字で、さらに第4四半期の売り上げは152億ユーロ(約2兆6921億円)と予想されています。
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