「これが欲しいんです」で終わらない、客が下調べして来店する時代の百貨店「美容部員」の生きる道 | ビジネス | 東洋経済オンライン

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会社を動かすのは現場のビジネスパーソンだ。人気商品やサービスが生まれた背景、新たな挑戦の狙いとは。本連載では、その仕掛け人を直撃する。
「これが欲しいんです」
百貨店の化粧品フロアで、客が美容部員にスマートフォンの画面を見せる。美容部員とは、客の好みや肌悩みを聞き、化粧品を提案・販売する専門スタッフだ。
SNSや口コミサイトで商品を調べ、購入する品を決めてから来店する人は珍しくなくなった。化粧品の情報も購入手段もオンライン上にあふれる中、対面で接客する美容部員には、どのような役割が求められているのか。
伊勢丹新宿店にある「コスメデコルテ」の売り場は、国内の同ブランド店舗の中でもトップクラスの売り上げを誇る。コスメデコルテは、スキンケアやメイクアップ商品を展開するコーセーの高価格帯ブランドだ。コーセーホールディングス国内売上高の2割超を占める。

9月16日にはコスメデコルテの最高峰ライン「AQ ミリオリティ」から高機能エイジングケアクリームを発売。価格は20グラムで9万9000円、60グラムで19万8000円(写真左)。仏高級クリスタルブランド「バカラ」とコラボした容器を使った受注販売商品(写真右)は60グラム、26万4000円で発売(いずれも税込み表記)(撮影:今井康一)
客の知識量に合わせて接客を変える
この売り場で約30人のスタッフを率いるのが、チーフの伊藤尚子氏だ。2005年以来、一貫して百貨店でコスメデコルテの販売に携わってきた。約20年前と比べ、最も大きく変わったと感じるのが、客の持つ情報量だという。
「以前に比べて、お客様が多くの情報を持つようになった。スマートフォンの画面を見せて、『これが欲しいんです』と来店される方も多くいらっしゃる」
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からさわ もえりMoeri Karasawa
日用品・化粧品業界を担当。群馬県吾妻郡出身。早稲田大学国際教養学部を卒業後、東洋経済新報社に入社。大学在学中はリトアニアとベトナムに1年ずつ滞在。牡蠣とだし巻き玉子とけんちん汁が好物。
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