ネタニヤフ首相続投に黄信号 10月総選挙、混戦模様―イスラエル
イスラエルのネタニヤフ首相=17日、テルアビブ(AFP時事)
【カイロ時事】イスラエルで10月27日に実施される任期満了に伴う総選挙(国会定数120、一院制)まで1カ月余りとなった。1948年の建国後、最も首相を長く務めるネタニヤフ首相の右派勢力と、アイゼンコット元軍参謀総長を中心とする中道勢力が拮抗(きっこう)。選挙戦は混戦となる見通しで、ネタニヤフ氏の続投に黄信号がともっている。
イスラム組織ハマスによる対イスラエル奇襲攻撃を機にイスラエル軍がパレスチナ自治区ガザで大規模軍事作戦を開始した2023年10月以降、初めての総選挙となる。イスラエルは「自国への脅威」排除を名目にガザのみならず、レバノンやイランにも戦線を拡大させ、戦闘は長期化。国民の関心は、ハマスの奇襲を許したネタニヤフ政権の責任と、外交・安全保障政策に集中している。
ネタニヤフ氏は今月17日、イランの現体制の打倒やハマスの壊滅など、これまで掲げてきた軍事作戦の目標に触れ「任務を完了しなければならない」と強調した。一方、アイゼンコット氏はハマスの奇襲を巡り、ネタニヤフ氏が責任逃れを続けていると糾弾している。
アイゼンコット氏はガザでの作戦開始当初、参謀総長経験者として「戦時内閣」に入りネタニヤフ氏に協力。しかしその後、戦略を巡る対立で離脱した経緯がある。
イスラエルメディアによると、複数の世論調査の予想議席数の平均は、アイゼンコット氏がトップを務める中道野党「ヤシャル」の22.2議席に対し、ネタニヤフ氏率いる右派与党リクードは21.2議席だ。
一方、リクードにネタニヤフ氏を支持する政党を加えた右派勢力は54.4議席で、反ネタニヤフの中道勢力(51議席)を上回る。新首相選出に際しては、いずれにも属さないアラブ系政党を含めた選挙後の連立工作が不可欠となりそうだ。
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