人間の歌や話し言葉は鳥の鳴き声と共通した音響パターンを持っていることが明らかに
加えて、800以上の話し言葉または歌のフレーズから1万5000以上の要素を含む52の人間の言語についても、グローバルコーパスから分析しています。鳥のデータセットと人間のデータセットを比較することで、発声要素のパターンについて類似点を探っています。
結果として、鳥の歌と人間の発声の音響パターンには全体的に多くの類似点が見られたと研究チームは報告しています。
例えば、「フレーズの最後に長い音節を用いる」という傾向については、人間と鳥で共通しているとされています。また、隣接する音節間の音高の変化を最小限に抑えるように音節を構成するといった発声パターンや、規則的で予測可能なリズムで歌を歌うという傾向についても共通点として挙げられました。
全体的な傾向として、鳥の鳴き声は、人間の言葉よりも人間の歌に似ている場合もあったと研究チームは述べています。また、鳥の歌は人間の歌よりも人間の言葉に似ている傾向があることも判明しました。
加えて研究では、発声学習能力と発声パターンの形成についても分析しています。多くの鳥類は人間と同様に、成長するにつれて他者から発声の構造を学びます。一方で、発声学習をしないタイランチョウ亜目とヨタカ類は、基本的に遺伝的に備わった発声パターンで鳴くとされています。
しかし分析の結果、発声学習をする鳥類や人間の発声パターンと、発声学習をしない鳥類の発声パターンとでは、異なる特徴がほとんど見つかりませんでした。鳥類の種間における違いは、発声学習とは関連がないようだと研究チームは結論付けています。
鳥と人間の発声パターンに多くの類似性が見られた理由について、研究チームは「答えを突き止めるにはさらなる研究が必要ですが、人間と鳥類の発声方法の類似性が、一部の音声配列パターンを形成している可能性があると我々は仮説を立てています。例えば、呼吸と発声筋の協調を必要とするという共通点が、鳥類とヒトに共通する音響パターンの形成に寄与している可能性があります。具体的には、発声器官を制御する筋肉の正確な動きは、鳥類とヒトの両方において、肺からの気流と同期しています。これが事実であれば、これらのパターンは他の多くの種にも見られる可能性があります」と説明しています。
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