五輪女王、会心の一投 北口榛花、完全復活の日本新―陸上アルティメット選手権
女子やり投げで投てきする北口榛花=12日、ブダペスト(EPA時事)
会心の一投に、北口は両手を握り占めて大声で叫んだ。2回目の投てき。スピードに乗った助走から放たれたやりはきれいな放物線を描いた。自身の日本記録を1メートル54も上回り、世界歴代10位の68メートル92。「日本記録を更新してタイトルを獲得できて最高の気分」。満面の笑みでトロフィーを掲げた。
「意外に飛んで行った」 北口榛花の一問一答―陸上アルティメット選手権
パリ五輪金メダリストが完全復活だ。「やっと胸を張って堂々と、帰ってきたと言える結果を出せた」。右肘痛もあり昨年の東京での世界選手権は予選敗退。新コーチを迎えた今季も序盤は「言われたことをやるのに手いっぱいの状態」で、納得できる記録には程遠い日々が続いた。
転機は夏場の合宿。難しいことではなく克服しやすい課題を一つ一つ、つぶしていった。その結果、試合中に意識するポイントが減り「シンプルにやりを投げることに近づけた」。この日はスピードの出やすい助走路。これまではスピードの出過ぎを怖がる部分もあったというが、合宿の成果も出てうまく対応できた。
18歳の新星、厳子怡(中国)に勝ったのも大きかった。ライバルは脚のけがで棄権したが、1投目で68メートル05を出していた。北口は2投目でそれを上回る勝負強さが光った。「まだ完璧ではない。より先を目指したい」。世界最高峰の大会を制し、今月のアジア大会にも弾みがついた。 (ブダペスト時事)
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