ネタニヤフ氏の続投焦点 イスラエル総選挙の投票実施
27日、イスラエル北部のウムアルファハムの投票所で票を投じる男性(AFP時事)
【エルサレム時事】イスラエルで27日、総選挙(国会定数120)の投票が行われた。パレスチナのイスラム組織ハマスによる2023年10月の奇襲攻撃後初の選挙。奇襲を防げず、その後はパレスチナ自治区ガザやレバノン、イランで軍事作戦を拡大してきたネタニヤフ首相が続投できるかが最大の焦点だ。選挙結果は中東情勢の行方に大きな影響を与えそうだ。
ネタニヤフ首相に賛否 与党牙城で支持離れも―イスラエル総選挙
複数の世論調査の平均予想獲得議席数は、アイゼンコット元軍参謀総長率いる中道野党ヤシャル(22.3議席)がトップを走り、ネタニヤフ氏の右派与党リクード(20議席)が追う。いずれも過半数には届かず、選挙後に連立工作が行われる見通し。
米CNNテレビは26日、ネタニヤフ氏がトランプ米大統領に対し、選挙直前にイランを共に攻撃するよう働き掛けていたと報じた。与党苦戦が伝えられる中、局面打開につなげる思惑があったとみられるが、トランプ氏は拒否したという。
ネタニヤフ氏は25日、核攻撃によるきのこ雲が描かれた画像をX(旧ツイッター)に投稿。イランの核開発によってイスラエルが存亡の危機に直面しており、ネタニヤフ氏が首相でなければ「第2のホロコースト(ユダヤ人大虐殺)の危険がある」とする右派の政治解説者の主張を引用し、有権者の危機感をあおった。
こうしたやり方を、アイゼンコット氏は「うそと恐怖の戦術だ」と非難。ネタニヤフ氏が対イラン攻撃で「失敗した」と訴え、選挙を通じて国民がネタニヤフ氏の失敗を証明すると強調した。
選挙は比例代表制で行われる。いずれの陣営も連立工作に失敗し、再選挙となる可能性もある。新政権が誕生するまで、ネタニヤフ氏が首相を務める。
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