アンソロピックもIPOで活用、証券業界の勢力図揺さぶる「POWL」…みずほとMUFGに白羽、過熱する巨大IPOの引き受け合戦 | ビジネス | 東洋経済オンライン

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スペースXに続いて、巨大AI企業にも日本勢が食い込んだ。
10月26日、米AI開発企業のアンソロピックが目論見書にあたる「S-1」を証券取引委員会(SEC)に提出した。上場時の企業価値が最大2兆ドル(約315兆円)に達するともいわれる巨大IPO(新規株式上場)を支えるべく世界中から証券会社が集められ、日本の大手証券も指名された。
「Mizuho」「MUFG」——。目論見書によれば、引受証券にみずほ証券と三菱UFJフィナンシャル・グループ(MUFG)の米現地法人が名を連ねた。PayPayやスペースXなどに続く、海外IPOを日本の個人投資家に販売する「POWL(Public Offering Without Listing、上場なき公募)」となる。アメリカで続く巨大IPOに呼応して活用されるPOWLは、日本の証券会社にとって無視できない存在となりつつある。
日本勢に巨額の株式配分か
アンソロピックの引受証券の社数は、スペースXと同じ22社。並び順を見ると、一部の欧米系証券を押しのけて日本勢がやや上位に来ていることがわかる。

各社への配分額は未定だが、上位の証券会社ほど多く割り当てられるのが通例だ。スペースXの上場では、みずほ証券が約3500億円分を引き受けた。 アンソロピックは日本だけでも最大で約5500億円の資金調達を目論んでおり、みずほとMUFGも相応の株式を日本向けに販売する可能性がある。
アンソロピックはなぜ、巨額の資金調達の一部を日本勢に託したのか。記事の続きでは、みずほとMUFGが大型IPOの引き受けに食い込んだ理由を探るとともに、POWLによる巨大IPOの引き受けが証券業界の勢力図に及ぼす影響を詳しく見ていく。
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いちい じゅんJun Ichii
不動産、銀行業の取材を経て現在は証券業界担当。PE・不動産ファンドやアセットマネジメント、 アクティビズムなどを取材。 CFA協会認定証券アナリスト。
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