〈書評〉『反ユダヤ主義について』『税金はどこへ行くのか』『蕪村 「日常の美」の発見者』 | ライフ | 東洋経済オンライン

INDEX
[Book Review 今週のラインナップ]
・『反ユダヤ主義について その歴史と揺らぎ』
・『税金はどこへ行くのか 元会計検査院長が見た「日本の財政」』
・『蕪村 「日常の美」の発見者』
『反ユダヤ主義について その歴史と揺らぎ』マーク・マゾワー 著、山岡由美 訳(書影をクリックするとAmazonのサイトにジャンプします)
評者・ジャーナリスト 会田弘継
近代資本主義への反動、再定義… 「反ユダヤ主義」の変遷を描く
原著の副題は「歴史における一つの言葉」である。英語では1語で表される「反ユダヤ主義(anti-semitism)」という言葉がいつ、いかにして生まれ、どのような変遷をたどったかを描いて、欧米近代の宿業を浮かび上がらせる。近代史の泰斗ならではの好著だ。
東洋経済オンラインの愛読者に読んでほしい本を一気に紹介。【土曜日更新】
かつて「反ユダヤ主義」は、極右の行動や言説を非難する言葉だった。それが今や、イスラエルのガザ攻撃に抗議する学生らに右派から向けられ、かつてと異なる論争を呼ぶようになった。なぜこのような変化が起きたのか。本書は歴史的文脈をつぶさに教える。
ヨーロッパでユダヤ人への憎悪が根強く長く続いたのは、キリスト教が大きく影響している。だが、反ユダヤ主義が深刻な問題になり出すのは、ヨーロッパが相争う国民国家で構成される不安定な大陸になってからだ。「反ユダヤ主義」という単語が現れたのは19世紀後半、民族主義の興隆と並行していた。
KioskNews shows a cleaned-up reading view extracted from the publisher’s page — the original always lives on their site, not ours.

