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Monday, November 2, 2026

[ITmedia News] 「命の砂時計」連呼のGMO会見──熊谷代表の発言にXではツッコミ続出

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著者 林裕也 林裕也

[ITmedia]

 グループ企業のFX自動売買用VPS「お名前.com デスクトップクラウド」に対する不正アクセスを巡り、11月2日に記者会見を開催したGMOインターネットグループ。熊谷正寿代表が連呼したフレーズ「命の砂時計」が午後6時半ごろにはXのトレンドに入るなど注目を集める一方、同氏がAI技術の将来について語る一幕などに対しては「脈絡がない」「意味不明」といった意見もあり、同社への厳しい見方が少なくない。

記者の質問に答えるGMOインターネットグループの熊谷正寿代表(編集部撮影)

 会見は3部構成で、熊谷氏自身も質疑の中で「謝罪会見」と呼ぶ場だった。第1部では冒頭で熊谷氏が「お客さまをお守りすることができず、誠に申し訳ありませんでした」と謝罪して頭を下げ、GMOインターネットの幹部が不正アクセスの経緯などを報告した。一方、第2部では熊谷氏が「本件を通じて得た知見」として、AIの発展に伴うサイバー犯罪の脅威やグループの経営理念を約30分にわたって語り、目に涙を浮かべる場面もあった。

 「命の砂時計」というフレーズが使われ始めたのは、第3部の質疑応答の冒頭からだ。記者がなぜAIや経営理念の話に多くの時間を割いたのかを尋ねると、熊谷氏は「命の砂時計を何に捧げているのかというのが人生であり、私はインターネットとこのグループに捧げています」と答えた。第2部は、「私の命の砂時計はどこに向かっているのか」を理解してもらうための説明だったという。

 質疑ではほかにも、熊谷氏がすでに回答したとする内容を尋ねた記者に対し、「同じ回答をすると皆様の命の砂時計を無駄遣いします」と述べ、別の質問をするよう求める場面もあった。

 「命の砂時計」は、熊谷氏が以前から使ってきた言葉だ。5月28日にはXで「時間は命。命は夢のためにある。命の砂時計は、夢だけに注げ。」と投稿。9月18日には、AIで自作したアプリ「夢が、かなうCockpit」を「『命の砂時計』を夢だけに注ぐためのツール」と紹介している。会見では、限りある自身の時間をインターネットとグループに注いできたことを伝える言葉として用いた。

熊谷氏が5月に投稿した「命の砂時計」のポスト

 SNSでは、会見中からこのフレーズに反応する投稿が相次いだ。Xでは「命の砂時計何回言うねん」「命の砂時計ワロタ」といった投稿のほか、今年の流行語大賞に推す声や、残業などで過ごした時間を「命の砂時計」の無駄遣いになぞらえる投稿も見られた。会見そのものに対して「趣旨がよく分からなかった」「意味不明だった」という声も多く、「命の砂時計を無駄にした」と、会見を見て時間を浪費したと皮肉る声もあった。

Xのトレンドに入った「命の砂時計」(2日午後7時30分時点)

熊谷代表自身もSNS発信見直し

 質疑では、熊谷氏自身のXでの発信にも質問が及んだ。熊谷氏は10月27日、警視庁が捜査していると伝える報道を引用し、国際刑事警察機構(ICPO)にも相談済みだとXに投稿。ICPOのロゴを背景にした笑顔の自撮り写真を添えていた。28日には、東京大学で予定していた講義を「お約束通りきちんと講義してきましたよ」と報告し、東大の看板の横で笑う写真を投稿。Xでは「不謹慎」との批判が集まり、熊谷氏は29日に謝罪していた。

熊谷氏が10月29日に投稿した謝罪のポスト

 会見で熊谷氏は、写真には脅迫に屈しない姿勢や、ICPOに報告したことを犯人に示す意図があったと説明。そのうえで、被害者の感情を刺激するのは当然で、「100%自分が悪い」と謝罪した。被害者の家族構成を巡る投稿のリポストも「明らかに私の判断ミス」と述べた。

 個人の発信を控えるべきではないかと記者が尋ねると、熊谷氏は、犯人に新たな動きがないことを前提に、会見の総括を発信したうえでXを一定期間休止すると表明した。

 辞任の考えを問う質問には、「(インターネットを)人生かけて笑顔にするツールにしてから死なせてください」と答えた。辞任を否定したのかと重ねて確認した記者には、「先ほど私が申し上げた通り」と述べるにとどめた。

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