iFixitがiPhone Duoをバラバラに分解しディスプレイ故障の原因を調査

そんなiPhone Duoを、さまざまなデバイスをバラバラに分解してきた修理業者のiFixitが調査しました。iFixitはバラバラに分解したデバイスの修理可用性(修理のしやすさ)を10段階で評価しているのですが、最も驚くべきだったのは折りたたみスマートフォンとしては過去最高の修理可用性(10点中5点)と評価された点にあります。
修理可用性が高く評価されたポイントのひとつが、iPhone Duoのインナーディスプレイは接着剤だけで固定されているわけではなく、クリップも利用しているためベゼル部分を破損することなく取り外し可能という点。アウターディスプレイも同じように簡単に取り外せます。バッテリー容量は11.567Whと7.506Whの合計19.073Whで、バッテリーも電気的にはく離可能な接着剤を使用しています。これにより、バッテリーも簡単に取り外し可能となっており、iFixitは「折りたたみ式スマートフォンでこれまで見てきた中で最高のバッテリー取り外し体験」と評しました。
iFixitによる分解作業の大部分は、折りたたみ機構を支えるヒンジ部分に焦点を当てています。Appleはヒンジに関する特許を出願しており、iPhone Duoが発売される前からその設計的な特徴は明らかになっていたそうです。しかし、Apple関連メディアの9to5Macは「分解によって、特許出願書類から示唆されていたよりもさらに複雑で魅力的な機構が明らかになった」と記しています。
iFixitはデバイスを分解する際、どのようにダスト粒子がデバイス内部に入り込むかを追跡するために、蛍光ダストを利用したテストを行います。iPhone DuoはIP68等級の防水・防塵性能を備えており、水深6メートルまでの水中に30分間浸しても耐えることが可能です。蛍光ダストテストを行ったところ、ヒンジからゴリゴリという音がしたものの、分解してみるとヒンジ内部に入り込んだダストは他の折りたたみスマートフォンと比べると少なかった模様。
iPhone Duoのヒンジはギア・バネ・相互接続された金属ジョイントなどが複雑に組み合わさった構造となっており、ディスプレイが急激に折れ曲がることがないように、内側に曲がるための空間を確保する水滴型の設計が採用されています。この水滴型設計は折りたたみ式スマートフォンではごく一般的になっていますが、Appleは独自の興味深い技術的工夫も加えているそうです。また、Appleは曲線状のガイドを使用して関節部の動きを制御し、スマートフォン開閉時にディスプレイにかかる負担を軽減しています。
iFixitはiPhone Duoのヒンジについてより詳細に調査するべく、CTスキャンや分解映像、特許情報などを用いてヒンジの3Dモデルを作成。そこから、iPhone Duoのインナーディスプレイが故障する原因を推測。そして、故障の原因として「iPhone Duoを閉じる際に中央の支持バーが適切に格納されず、ディスプレイに過度の圧力がかかる」と「ヒンジの動きをガイドする曲線状のレールが、折りたたみ時に周囲の部品よりも持ち上がり、意図した通りに動かない場合にディスプレイに干渉する」を挙げました。
また、故障が発生する部分の周辺には複数の構造的なエッジや部品が集中しているため、インナーディスプレイに負荷が集中しやすいのではないかとiFixitは指摘しています。ただし、iFixitは故障の原因を明確に特定することはできていません。
その他、iFixitはiPhone Duoのインナーディスプレイに貼られたナノテクスチャフィルムについても調べています。ナノテクスチャフィルムは反射光を散乱させることで、インナーディスプレイ中央にある折り目を目立たなくする効果があります。このナノテクスチャフィルムを顕微鏡で調べたところ、表面には小さな丸い突起があり、この構造により反射を拡散させ、折り目を目立たなくしていることが明らかになりました。
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