ロシア、道新記者を「スパイ容疑」で拘束 動員兵の情報収集と主張―「日本が記者利用」と遺憾表明
北海道新聞社本社=札幌市中央区
ロシア連邦保安局(FSB)は13日、極東サハリン州にある北海道新聞ユジノサハリンスク支局の日本人男性記者を「スパイ容疑」で拘束したと発表した。日本の情報機関の指示で、動員兵などの情報を収集していたと主張している。身柄はモスクワに移送され、インタファクス通信によると裁判所が2カ月の勾留を決めた。
FSBによると、記者はクリール諸島(北方領土と千島列島)からウクライナ侵攻に出征した動員兵や志願兵の人数に関する情報を収集・保管。ロシアから出国予定だったところをサハリン州で身柄を拘束した。スパイ罪は重罪で、有罪になれば最長20年の禁錮刑が科される恐れがある。
FSBは拘束時の動画を公開。捜査員が宿泊先とみられるホテルの一室で記者に手錠をかけ、所持品を調べる様子が確認できる。北海道新聞ユジノサハリンスク支局も家宅捜索を受けたもようだ。
ロシア外務省は記者拘束について「ロシアの安全保障を損なうことを目的とした情報収集に自国の特派員を利用しようとする日本の試みは遺憾だ」と表明。ロシアに対する「敵対的な措置」を放棄するよう求めた。一方、在ロシア日本大使館は「事実関係を確認中」としている。
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