北朝鮮労働者、海外に10万人 中ロに集中、最大1240億円獲得
中国・北京の天安門広場に向かって歩く北朝鮮の金正恩朝鮮労働党総書記(右端)と習近平国家主席(右から2人目)、ロシアのプーチン大統領(同3人目)=2025年9月(朝鮮通信・時事)
国連安全保障理事会の対北朝鮮制裁決議の履行状況を監視する「多国間制裁監視チーム(MSMT)」は16日、北朝鮮の海外労働者に関する報告書を公表した。少なくとも17カ国に推定3万5600~10万1280人の労働者を送り、大半は中国とロシアに集中していると指摘した。
報告書によると、2025年に獲得した収入は推計4億5千万~8億ドル(700億~1240億円)に上る。賃金の8~9割を北朝鮮当局が没収し、核・ミサイル開発の資金源になったとみている。
中国では2万~7万人が、地理的に近い東北部の遼寧省、吉林省、黒竜江省を中心に製造、建設、IT、飲食などに従事。25年1月~26年1月に約1万人が新たに入国したという。
ロシアには1万5千~3万人が派遣され、軍事用ドローン製造にも携わっていると分析。労働者を学生として偽装する仕組みがあると説明した。
その他、東南アジアやアフリカの15カ国でそれぞれ10~数百人が就労している。安保理決議は加盟国に、自国内の北朝鮮労働者の送還を義務付けており、報告書はその即時履行を求めた。
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