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Wednesday, October 21, 2026

[ITmedia News] 名称なぜ「テッペイ」? JR東、遅れすぎたコード決済参入の勝算

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 東日本旅客鉄道(JR東日本)のコード決済サービス「teppay(テッペイ)」が10月20日にスタートした。「モバイルSuica」を利用するユーザーは同日以降にアプリを更新すると新しいユーザーインタフェースへと切り替わり、同アプリからteppayを呼び出すことができる。

 いちどteppayを起動することで、以後はアプリ起動時にモバイルSuicaの従来画面とteppayのいずれを表示するのか選択が可能だ。また、2027年春以降には「モバイルPASMO」にもteppayの機能が搭載され、アプリ内から呼び出すことができるようになる。teppayの特徴である残高の送金機能は、モバイルSuicaとモバイルPASMOをまたがっても有効なため、例えば関東圏で異なる交通系ICカードサービスを利用するユーザー同士でも利用可能だ。

10月20日にスタートしたJR東日本のコード決済サービス「teppay(テッペイ)」

なぜいま(最後発で)コード決済に参入なのか

 サービス開始に当たり開催された記者会見において、JR東日本の牧野達朗氏(執行役員マーケティング戦略部 Suica・決済基盤構築ユニット長)は、なぜこのタイミングであえてコード決済市場に参入したのかを次のように説明している。

 「Suicaは2001年に乗車券としてスタートし、その後お買い物で利用可能な電子マネー機能、モバイルSuicaの導入、全国相互利用サービス開始など機能アップを図り、全国の多くのお客さまにご利用いただくサービスとして成長してきました。一方で、新型コロナウイルス感染症の大流行を機会にライフスタイルの変化、またキャッシュレス決済の普及など、Suicaを取り巻く環境も大きく変化しており、Suica自身も変化に対応し、変えていかないとお客さまに選ばれなくなってしまうのではないかと強く感じておりました」(牧野氏)

 「これまでの乗車券と少額決済ツールのSuicaをお客さまのさまざまな生活シーンでご利用いただける生活ツールへと進化させようとの決意のもと、2024年12月に『Suicaの当たり前を超える』という『Suica Renaissance』を発表させていただきました。このたびデビューする『teppay』は、これまでSuicaではできなかった2万円を超えるお買い物や残高の受け渡しなどを可能とし、いままでのSuicaの当たり前を超えていくサービスとして開発を進め、ようやく本日を迎えることができました」(牧野氏)

teppayローンチ会見に登壇したJR東日本の牧野氏(左)と、同サービスのCMに登場するお笑い芸人で俳優の長谷川忍氏(右)

 約1年前のteppayレポートでも触れたが、現在Suicaを含む電子マネーはコード決済に対して決済金額と回数の面で水をあけられつつあり、普段使いのシーンでPayPayをはじめとするライバルらの攻勢を許している。その理由の1つが「高額決済に利用できない(利用しにくい)」であり、「オンライン(アプリ)決済に使えない」「ユーザー間で残高のやりとりができない」といった総合的な利便性にあり、これら課題を解決すべく「Suicaをさらに便利にする」ことを念頭に、モバイルSuicaへの拡張機能として提供されるのがteppayというわけだ。

 最大の強みは約4500万というモバイルSuicaユーザーが追加でアプリのインストールをすることなく、そのままサービスを自然に利用できる点だ。10月20日以降に同アプリを更新すると、従来のモバイルSuicaの画面下に「teppay」というボタンが追加された新しいユーザーインタフェースが出現する。モバイルSuicaのアプリ内で従来画面とteppayを随時切り替えて使うだけでいい。

 これで残高を使ったコード決済やSuicaへのチャージ、別のユーザーへの送金といった機能がすぐに使えるようになるわけだが、初期状態ではteppay残高がゼロのため、何らかの形で残高をチャージしなければならない。また、サービスの利用開始直後は1回当たりの送金やチャージも金額制限があり、「最大30万円」という残高を生かした決済が行えない。この制限を取り払うために「本人確認(eKYC)」作業が必要となる。

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