眼鏡市場、ディスプレイ搭載AIグラス「Linse Display」 翻訳・台本を視界に
Linse Display
「眼鏡市場」を展開するメガネトップは24日、スマートグラス「Linse(リンゼ)」シリーズ第2弾となる新製品「Linse Display」を発表した。ディスプレイ搭載モデルで、AIを活用した文字起こし機能やテレプロンプター(台本表示)機能などを備える。価格は119,000円で、10月23日よりGREEN FUNDINGにてクラウドファンディングを開始する。
Linseは、2月に発売したスマートグラスシリーズ。第1弾では、国内眼鏡メーカーとして初となるカメラ機能搭載スマートグラスとして登場した「Linse」や、オーディオグラス「Linse Lite」を展開した。
第2弾となるLinse Displayは、従来の撮影・音声機能に加え、新たにディスプレイを搭載し、視界に情報を直接表示できるようにした。また、これまでのLinseシリーズはAI機能を搭載していなかったが、Linse DisplayではAI機能にも対応し、AIグラスへと進化している。
Linse Display
新機能として、周囲の会話をリアルタイムにテキスト化する「文字起こし」、相手の言語をその場で翻訳して表示する「翻訳」、台本を表示する「テレプロンプター」、目的地までのルートを表示する「ナビゲーション」を搭載する。今後、AIアシスタント機能も追加する予定。
翻訳は、英語、日本語、中国語、韓国語、フランス語、ドイツ語、スペイン語、イタリア語、ポルトガル語の9言語に対応する。ナビゲーションは、現時点で徒歩と自転車に対応し、電車での移動には対応していない。
テレプロンプター機能
翻訳機能
ナビゲーション機能
ディスプレイには両眼Green Micro LEDを採用。撮影機能では、約1,200万画素のカメラを搭載する。従来のLinseとは異なり、カメラレンズとLEDはフレーム前面中央に配置されている。操作はボイスコントロールにも対応する。
重量は約50g。レンズカラーは無色で、度付きレンズにも対応する。本体のバッテリー容量は200mAhで、通信はBluetoothとWi-Fiに対応する。なお、製品版では仕様や外観が変更される可能性がある。
眼鏡専門店ならではのサポートを強みに
報道関係者向け発表会では、第1弾のLinseについて、発売後は当初の計画に沿って推移しており、一定の手応えを感じていると説明。第2弾では、ユーザーの声を踏まえ、従来のLinseのアイデンティティを引継ぎながら、視界に文字や情報を表示できるARグラスへと発展させた。機能拡充だけでなく、日常的に掛け続けられる眼鏡であることも重視している。
MetaやRokidなど各社からAIグラスが相次いで登場するなか、同社はLinseの強みとして、国内首位の眼鏡専門店ならではのきめ細やかなサポート体制を挙げる。通常の眼鏡と同様に店舗で細かなフィッティング調整が受けられるほか、店舗在庫のある単焦点レンズであれば即日加工、遠近両用レンズも約1週間で対応できる迅速な体制を整備しているという。
眼鏡市場は10月に20周年
眼鏡市場は、10月6日にブランド誕生20周年を迎える。同ブランドは、2024年度に全店売上高が1,000億円を突破。2026年3月末時点では国内1,036店舗、海外35店舗を展開している。2026年には、Linseに加え、ブランドレーベル「QRO」の立ち上げ、目の紫外線対策を社会全体に広げる「一億総サングラス計画」の3つの取り組みを進めている。
また同社は、日本の眼鏡産業の集積地である福井県鯖江市で受け継がれてきた眼鏡の加工技術をこれ以上絶やしてはならないという強い想いから、鯖江市の自社工場の全面リニューアルを進めており、2027年7月の操業開始を予定している。
同工場は、単なる製造拠点にとどまらず、実際の製造工程を見学できるオープンファクトリーとして一般公開される計画であり、体験コーナーや飲食施設なども併設される。職人の技や音、匂いなどを直接体感できる場を提供しつつ、鯖江で受け継がれてきた眼鏡の加工技術を次世代へつなぎながら、日本の眼鏡産業やものづくりを支える拠点を目指す。
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