アマゾン、日本で森林再生 20カ所の「森林づくり」
Amazonは14日、日本での森林再生プロジェクトを発表した。グローバル環境基金「Right Now Climate Fund(ライトナウ・クライメイト・ファンド、RNCF)」を通じた国内初の施策で、国土緑化推進機構と連携する。2030年までの5年間で2億2,000万円を投資し、国内20カ所、計100ヘクタールの森林再生・保全活動を支援する。
Right Now Climate Fundは、Amazonが自然環境や生物多様性の保全などを支援するため、2019年に設立した1億ドル規模の環境基金。今回のプロジェクトでは、東京・大阪・名古屋の三大都市圏近郊などに位置する森林を対象に、地域団体による再生・保全活動を支援する。
同プロジェクトは、2025年11月に開始し、準備期間を経て今回、本格的に始動する。森林再生を通じて、日本政府が掲げる、2030年までに陸と海の30%以上を保全する「30by30」目標にも貢献する。
日本の国土の約7割を占める森林では、林業の採算性低下や担い手不足、高齢化、シカなどの野生鳥獣による被害、タケ類(モウソウチク・マダケ)の侵入などが課題となっている。森林の管理が行き届かなくなることで、生物多様性の損失や水源の確保への影響が懸念されている。
今回のプロジェクトでは、地域団体への資金提供に加え、間伐や植樹、竹林整備などの森林再生活動を支援。生き物が生息・移動・繁殖できる環境の回復を図るほか、自然体験や環境教育などを通じて地域社会とのつながりも強化する。
また、日本森林技術協会やバイオームの協力のもと、森林再生による効果を科学的に検証するモニタリングも実施。活動の成果を社会に発信するとともに、対象となる20カ所については、OECM(国立公園などの保護地域以外で、生物多様性の保全に貢献している地域)への認定を目指す。
なお、現時点では20カ所の森林のうち、以下の5カ所でプロジェクトが始動している。
- 千葉県睦沢町・大多喜町:かずさの里プロジェクト
- 群馬県桐生市:桐生川源流・梅田 水源といのちを育む森
- 滋賀県長浜市:(仮称)琵琶湖淀川源流・余呉の森
- 滋賀県長浜市・米原市:生き物にぎわいの森
- 大阪府高槻市:高槻森林観光センターの森
残る15カ所についても候補地はある程度決まっており、活動開始に向けた調整を進めている。2026年内から2027年初頭にかけては、さらに3カ所程度での活動開始に向けて調整しているという。
Amazonは、今回のプロジェクトとは別に、国内で森林整備を通じた水源保全にも取り組んでいる。2025年には山梨県丹波山村、2026年には千葉県の養老川流域で森林の間伐などによる水源涵養プロジェクトを進めている。
同プロジェクトの発表会に登壇した、Amazon Head of Sustainability Policy, International Public Policyのエリック・カワバタ氏(左)と、国土緑化推進機構 常務理事の今泉裕治氏
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