[ITmedia ビジネスオンライン] どうなる、ウナギ業界──「鰻の成瀬」400→160店舗に、各社“あの手この手”の生き残り戦略
兵庫県出身。同志社大学法学部卒業。業界紙記者、ビジネス雑誌編集者を経て、角川春樹事務所編集者より1997年にフリーとなる。ビジネス、IT、飲食、流通、歴史、街歩き、サブカルなど多彩な方面で、執筆、編集を行っている。
スタミナが付く食べ物として注目され、コロナ禍では失われた居酒屋需要を補う形で急拡大したウナギ専門店。そんなウナギ業界が今、苦境に立たされている。
職人がいなくても店舗を運営できるシステムを構築し、一般的な個人店の半額程度でうな重を提供してきた「鰻の成瀬」は、2025年には最大約400店舗まで拡大したものの、ここにきて大失速。2026年10月現在、店舗数は約160店舗にまで激減している。
こうしたウナギ業界の退潮ムードを打破しようと、各社はウナギのすき焼きやハンバーガーなどの新しい食べ方や、営業形態を打ち出している。
ウナギのすき焼きは、外食大手の際コーポレーション(東京都目黒区)が、銀座コリドー街の「丸壱富士」などのウナギ提供店で新たな名物にしようと積極的に打ち出している。うな丼やうな重は夏の季節商品として毎年盛り上がるが、すき焼きによって冬にも需要のピークを作れるかが注目される。
ウナギのハンバーガーは「モスバーガー」と「ゼッテリア」が、土用の丑の日の需要を狙い、夏の期間限定で販売した。
営業形態にも新たな動きが出ている。その一つがウナギの食べ放題だ。スーパー「ロピア」の関連会社であるeatopiaホールディングス(神奈川県川崎市)は、夏の期間限定で横浜市内の焼肉店を業態転換し、ウナギをセルフで焼いて楽しめる90分食べ放題の「万福屋」をオープンした。
他にも、ランチタイムのみ営業する名古屋発祥のチェーン「昼だけうなぎ屋」もあり、こうした営業形態の工夫が生き残りの手段の一つとして注目されている。
鰻の成瀬も7月1日にブランドを刷新。元プロ野球選手の斎藤祐樹氏がCOO(チーフ・おもてなし・オフィサー)に就任するなど巻き返しを図っているが、かつての勢いを取り戻せるかは未知数だ。
KioskNews shows a cleaned-up reading view extracted from the publisher’s page — the original always lives on their site, not ours.
