常識破りの17歳大橋信 王者マルシャンも恐れる存在―アジア大会・競泳
愛知・名古屋アジア大会の競泳男子200メートル平泳ぎで、大橋信(枚方SS)が2分4秒83の世界記録を樹立した。17歳の常識破りの泳ぎからたたき出されたタイムは、競泳界に大きな衝撃を与えた。
8月のパンパシフィック選手権では3位。100メートルを重視し、200メートルの強化に必要な練習はせず、それが結果にも表れた。同大会後はアジア大会に向けて200メートルの練習に専念。記録更新の自信を深めていった。
世界のトップ選手と比べ、一回り小さい。169センチの小柄な体格で渡り合うため、驚異の持久力を生かして他の選手よりも速いテンポ、多いストローク数で泳ぐのが最大の特徴だ。
とにかく水泳が好きで、暇さえあれば選手の映像を見ている。2024年パリ五輪4冠のレオン・マルシャン(フランス)についてはキックを分析し、腰の使い方に着目。「かなり腰を使って勢いを付け、体を強く水に入れて、キックを生かす感じの泳ぎをしていた」。自分の泳ぎに取り入れ、躍進につなげた。
王者マルシャンも、伸びしろが計り知れない大橋を警戒する。「このまま成長してほしい。彼とレースをするのは怖いけど、すごく楽しみ」と話した。
2分3秒台を出して現役を退く未来を描いていたが、急成長を続ける17歳の目標は上方修正されそうだ。平泳ぎで五輪2大会2冠の偉業を遂げた北島康介のような、伝説的な存在になる可能性を秘めている。
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