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Monday, October 19, 2026

[ITmedia News] AIの台頭でWebサイトのアクセス向上策はSEOからGEOにシフト 対応急務に

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産経新聞

 AI(人工知能)の席巻によって、インターネットの検索に地殻変動ともいえる変化が生じている。企業のWebサイトやニュースサイトなどは、AIにいかに引用されるかがポイントになってきた。AI検索結果によって、サイトの「ゼロクリック」という事態も発生。AIによる引用にコンテンツを最適化させる対応策である「GEO=Generative Engine Optimization」へのシフトが急務となりそうだ。

 インターネットではこれまで、米Googleなどの検索エンジンに最適化する対応技術である「SEO=Search Engine Optimization」を常道として、アクセス数を獲得し、認知度やネット広告増収を果たしてきた。

 SEOはGoogleなどによる検索結果を利用者のPCの画面結果の上位にするのが目的で、コンテンツに記載する見出しや文章に利用者の注目が集まるようにキーワードの選択を行う。SEO対策の専門業者もあり、サイトの内容分析などでアクセス数を伸ばす検索最適化を実施している。

 SEOに代わって急速に注目を集めているのが、GEOだ。ChatGPTやGemini、Googleの「AI Overviews」といった生成AIの急速な普及により、インターネット利用者の情報収集行動が激変していることが背景にある。

 ネット広告大手のサイバーエージェントの研究分析機関である「GEO Lab.(GEOラボ)」が発表した「生成AIのユーザー利用実態調査(2026年8月)」によると、生成AIでの検索利用率は52.3%に到達し、初めて過半数に達した。同調査が始まった25年5月時点の21.3%から、わずか1年3カ月で31ポイントも急上昇している。

 全体の検索では、従来のキーワード型検索エンジンの利用率(86.9%)は依然として高いものの、25年5月時点の91.9%から減少傾向に転じている。AIはすでに、検索エンジンに次ぐ「第二の検索プラットフォーム」になっている。

 こうした大変容は、企業のサイト運営に今後打撃を与えるとみられる。「ゼロクリック検索」という問題が顕著になったためだ。AIがユーザーの代わりにWeb上の情報を検索・要約し提示すると、ユーザーはAIの短文の要約回答に満足し、引用先の企業サイトなどをクリックしてアクセスすることなく離脱してしまう。「ゼロクリック検索」と言われ、こうした傾向が強まっていることを意味している

 米Chartbeat(チャートビート)の報告によると、Google検索からの各サイトへの流入(リファラー)は、25年7月から26年7月までの間に約40%減少した。Chartbeatは、Google検索がニュースサイトの入り口機能から、AIの回答エンジンの機能に変化してしまったことを示すと分析している。

 各サイトは従来、Google検索上位となる最適化方法を採用してきた。情報サイトなどでは、SEO対策として、編集者が見出しの用語などを熟考してきた。注目を集めてアクセス数が上がる検索ワードを、見出しや記事に含んで構成する必要があった。アクセス数を伸ばすために過度な表現用語を使うこともあり、利用者が「釣り見出し」などとやゆすることもある。

 サイト検索を取り巻く大変容が顕在化する中で、企業サイトなどのGEO対応はまだ進んでいない。GEOへの対応は、単純なキーワードの選択などは有効でないとされる。AIに「信頼できる情報源」として認識させ、引用を得たうえ、さらに情報源のサイトへのクリックにつなげる必要がある。

 GEO対応の主要な具体策としては、(1)統計データや一次情報として、独自のアンケートや実験結果、価格表など、AIが他のサイトで代替できない「独自の事実」を記載する(2)信頼できる情報源の明示として、研究者や専門家のコメントを使う(3)AIに理解しやすいコンテンツとして、定義から始まる簡潔な文章とする──などが挙がっている。

 またサイトの成果指標にも変化が出てきそうだ。これまで重視してきたアクセス数から、AIの回答に自社が何回引用されたかが、新たな重要指標になるとの指摘もある。(近藤豊和)

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