富士フイルム、チェキフィルムに「第3の色合い」 増産計画も
富士フイルムは、新たなチェキフィルム「SOFT HAZE(ソフト ヘイズ)」を11月13日に発売する。従来のカラーとモノクロームに続く「カラーシリーズ」第3の色合いとして、柔らかな光のにじみと温かみのある色合いを表現する。まずはSQUAREフォーマットで展開し、市場想定価格は1,430円。
SOFT HAZEは、チェキフィルムの乳剤処方を変更することで、新たな色合いを実現したフィルム。これまでチェキフィルムは、写真そのものの色合いは通常のカラーとモノクロームの2種類で、写真を囲むフレームの色や模様を変えた製品を展開してきた。SOFT HAZEでは、フィルム自体の色調を変えることで、従来とは異なる写真表現を可能にした。
柔らかな光のにじみと温かみのある色合いが特徴で、人物の表情や肌の質感、日差しが差し込む室内、旅先の風景など、さまざまなシーンを印象的に表現できる。デジタルエフェクトとは異なる、アナログフィルムならではの自然で味わい深い一枚に仕上げられるという。
SOFT HAZEは、まずは正方形のSQUAREフォーマットで展開する。同社は今後、SQUAREフォーマットでの販売動向を踏まえ、ほかのフォーマットへの展開を検討するほか、新たな色合いを持つフィルムの投入など、カラーシリーズのさらなる拡充も目指す。
チェキフィルムの生産能力を強化 2022年度比で約7割増へ
SOFT HAZEは、インスタントカメラ「instax mini Evo 2」および「instax SQUARE 2」の新製品発表会で紹介。同発表会では、富士フイルムホールディングス 代表取締役社長・CEOの後藤禎一氏が登壇し、チェキ事業の成長や、フィルムの生産能力増強について説明した。
instax mini Evo 2(上)、instax SQUARE 2(左下)、SOFT HAZE(右下)
富士フイルムホールディングス 代表取締役社長・CEO 後藤禎一氏
インスタントカメラ「instax“チェキ”」ブランドは、1998年の発売以来、アナログインスタントカメラに加え、ハイブリッドインスタントカメラやスマートフォン用プリンターなどに製品を拡充。現在は100カ国以上で展開し、累計で1億台以上販売してきた。
2027年3月期第1四半期のイメージング部門の売上高は、前年同期比16.2%増の1,688億円、営業利益は同3.9%増の434億円となった。特にコンシューマーイメージング事業では、チェキ製品の販売が好調に推移しており、引き続き成長傾向にあるという。
こうした需要拡大を受け、同社はチェキフィルムの生産能力増強を進めている。10月20日には、神奈川事業場足柄サイトに約30億円を投じ、生産設備を増強する計画を発表。2027年春から順次稼働し、2028年春にフル稼働する予定で、生産能力は2026年度比で約2割向上するという。
同社は2022年以降、チェキフィルムの生産設備への投資を継続しており、今回の投資を含む累計投資額は約145億円に達する。なお、フル稼働後の生産能力は2022年度比では約7割増となる見通し。
同社は今後も、市場の動向を注視しながら生産体制の強化を進める。世界的に拡大するチェキフィルムの需要に対応し、より多くのユーザーに製品を供給できる体制の構築を目指す。
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