野党党首、国民に結束訴え 首相は「分断」で対抗―イスラエル総選挙
イスラエルのネタニヤフ首相(左)と中道野党のアイゼンコット元軍参謀総長を描いた選挙運動用の看板=24日、テルアビブ(EPA時事)
【エルサレム時事】イスラエル総選挙では、ネタニヤフ首相の続投の是非が焦点となった。対抗馬の中道野党ヤシャルのアイゼンコット元軍参謀総長は選挙戦で、ネタニヤフ政権下で進んだ国民の分断を修復し、「市民を再び結束させる」と訴えて支持を広げた。一方のネタニヤフ氏は国民の分断を巧みに利用する戦術を展開した。
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アイゼンコット氏は選挙戦で、司法制度見直しや一部の徴兵免除など、2022年の前回選挙以降のネタニヤフ政権下で国論を二分する形となった政策を軌道修正する方針を打ち出した。市民の間では、23年のイスラム組織ハマスによるパレスチナ自治区ガザからの奇襲攻撃を防げなかったネタニヤフ氏に対する不満が根強い。アイゼンコット氏は安全保障政策ではタカ派で、右派有権者の支持も得た。
イスラエル占領下のヨルダン川西岸にある大規模ユダヤ人入植地、マーレアドミムで暮らすダビド・シマーさん(68)。右派の入植者でありながら、連立を組む極右政党の意向に沿って西岸で入植地を野放図に拡大させたネタニヤフ政権のやり方は「過剰だ」と批判する。パレスチナ人との緊張をあおるのには反対の立場で、今回の投票では反ネタニヤフ陣営を支持する姿勢を示した。
こうした中、ネタニヤフ氏は投票日当日の27日、SNSへの投稿で、パレスチナに共感を寄せるイスラエル国内のアラブ系市民の投票率が高いとして、「彼らが選挙を盗もうとしている」と主張。右派有権者の危機感をあおる戦術を貫いた。
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