AnthropicがAIで「サソリ毒」に対する薬の作成を前進させたと発表
— Anthropic (@AnthropicAI) October 20, 2026New on our Science Blog: designing protein binders against scorpion neurotoxins.
Scorpions sting about 1.2m people every year, and antivenoms are often costly or in short supply. Claude has made an early step toward finding new treatments.https://t.co/l6LgdEqM7I
サソリ毒は体内のタンパク質に結合し、アドレナリンなどのストレス関連化学物質を大量に放出させます。この作用を止める方法として、毒が体内のタンパク質に結合する前に別のタンパク質を結合させるというものがあります。Anthropicの研究チームは、この「毒に結合するタンパク質」をClaudeに設計させることにしました。
研究チームは社内の研究用モデルを使い、標的となる神経毒を指示し、タンパク質の設計および折りたたみのためのツールを与え、満たすべき品質基準を定義しました。最初のプロンプトを与えた後、Claudeは24時間にわたって自律的に作業を継続。その結果を受けて研究チームは合計4回の追加指示を与え、結果を精査しました。
最終的にClaudeは31万8484個の設計を生成し、最終候補となる180個の設計を提示したとのこと。この段階で、約1万GPU時間を使用していたそうです。研究チームはClaudeの支援を受けてさらに31個の設計を追加し、Anthropicのパートナーである研究機関にこれらの設計が実際に毒素へ結合する可能性があるかどうかを検証させました。
その結果、合計211個の設計のうち、17個が結合分子としての基準を満たしたとのことです。ただ、この検証は毒素の遺伝子を使って調査しただけであり、培養した細胞を用いた試験や、生きた動物を用いた試験は実施していません。そのためAnthropicは「これらの結合分子が細胞環境でサソリ毒を中和するかどうかは確認していないため、抗毒素を開発したとは主張していません」と補足しています。
Anthropicは「AIが標的化が難しい毒素に対する結合分子を数日で設計でき、それを数週間以内に実験室で確認できるのであれば、理論上、毒による被害やその他の病気に対する治療法の発見を加速できる可能性があります」と指摘。ほかの研究者が今回の研究を発展させられるよう、211個すべての設計と結合データを以下のリンク先で公開しました。
Anthropic/scorpion-toxin-binder-design · Datasets at Hugging Face
https://huggingface.co/datasets/Anthropic/scorpion-toxin-binder-design
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