アフガン隣国でケシ栽培急増 タリバンが禁止、越境作付けか
【図解】バルチスタン州とシスタンバルチェスタン州
【ニューデリー時事】アヘンやヘロインの原料となるケシの栽培地が、アフガニスタンに隣接するパキスタンやイランの一部地域で急増している。アフガンは麻薬の一大供給国として知られてきたが、近年は同国を支配するイスラム主義組織タリバンが栽培を禁止。農家が取り締まりを逃れ、隣国に出向き作付けする動きがあるようだ。
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米政府系放送局「ラジオ・フリー・ヨーロッパ/ラジオ・リバティー(RFE/RL)」は、衛星画像や現地の農家の話を基に、アフガンと国境を接するパキスタン南西部バルチスタン州、イラン南東部シスタンバルチェスタン州でここ数年、ケシの栽培面積が急拡大していると伝えた。
特にバルチスタン州ではケシ畑が9000ヘクタール(山手線内側の面積の約1.4倍)以上に広がっているという。同州ではパキスタンからの分離独立を目指す過激派「バルチ解放軍(BLA)」が当局を狙ったテロを繰り返している。麻薬がこうした武装勢力の資金源となる可能性もある。
アフガンの違法薬物産業に詳しい英国の専門家デビッド・マンスフィールド氏はRFE/RLに対し、「タリバンの薬物禁止措置や3カ国の国境地帯の不安定さが増したことが、栽培地の拡大を招いている」と指摘した。
アフガンとパキスタン、イランにまたがる地域はもともと「黄金の三日月地帯」と呼ばれ、東南アジアのタイ、ミャンマー、ラオスの「黄金の三角地帯」と並ぶ世界有数の麻薬供給地だ。タリバンは2021年8月に政権を奪取後、ケシ栽培を禁じた。しかし、アフガン国内でも、いったん減少した栽培が再び活発化している。
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