金を稼いで使うことは「不気味でうす気味悪い」かもしれない…『100万回生きたねこ』作者のたどり着いた境地とは? | ビジネス | 東洋経済オンライン

私は20歳のときに突然、難病になった。大学3年生で、就職活動の前だった。医師から「もう就職は無理。大学に残るのも無理。親に面倒を見てもらうしかない」と言われた。しかし、私は遅い子どもで親は高齢だった。資産があるわけでもない。親を頼ったのでは、将来的に生きていけなくなるのは確実だった。
NHK「ラジオ深夜便」の人気コーナー「絶望名言」に出演中の文学紹介者が、ビジネスと人生の“絶望”に効く名言を毎週お届けする。【火曜日更新】
社会に出てどんな仕事をしようかと考えることはあっても、働けなくなるということは考えたことがなかった。そういうこともありうると思ってみたことさえなかった。
病室の6人部屋の窓から、街行く人たちが見えた。あの人たちもみんな働いて生きているのだと思うと、なんだかあらためて驚きを感じた。いろんな人たちがいる。若い人から年配の人まで。元気そうな人から、よろよろしている人まで。
この人たちがみんな、どこかで働いて、生きていけるだけのお金を稼いでいるのか? そんなことが可能なのか? 生きていけるだけのお金となると、けっこう必要だ。みんながみんな、そんな能力を持っているのか? いろんな事情で働けない人もいるはずだ。そういう人たちは、いったいどうしているのだろう? ホームレスになるにも健康は必要だ。生活保護?
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