(ちょっと)見えてきた「未来のSuica」 テッペイが結構いいかもしれない
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Suicaのコード決済「teppay(テッペイ)」がついにスタートしました。モバイルSuicaを起点とした新たなコード決済サービスとなり、Suicaの不満となっていた「2万円」の上限を撤廃したほか、送金にも対応するなど、今どきのコード決済としては不足のないものになっているかと思います。
数回の支払いで使っただけですが、結構気に入っています。普段使いとまでは行かなそうですが、駅ナカを含めたJR東日本の支払いでは、積極的に使っていくつもりです。
ざっくりとした感想をまとめると以下のようになります。
- 2万円以上チャージして支払える
- 送金できる(まだ試していないが)
- セブン銀行/ローソン銀行ATMからteppayを経由してSuicaに現金チャージできる
- モバイルSuicaの付加機能が使いやすくなった
良かった部分
- 起動がやや遅い(コード表示まで)
- モバイルSuicaが必須
- JRE POINTじゃなくてteppayポイント
- 残高チャージの対応クレカがビューカードのみ
イマイチな部分
予想外だったのは、「JRE POINT」をあまり貯めやすくない、ということでした。
個人的には、機会は少ないもののアトレやJR東日本の駅ナカでの支払いではJRE POINTを貯めているのですが、ポイント提示と決済手段が分かれていて、あまり使いやすくありません。teppayからすぐにJRE POINTのバーコードを呼び出せることを期待していたのですが、teppayで付与されるのは「teppayポイント」でJRE POINTとの密な連携はなされていません。
この理由は、27年春には「モバイルPASMO」に対応するためです。JR東日本だけでなく、他の公共交通と連携するサービスとするため、ポイントも密な結合を避けて、中立的に使えるteppayポイントを導入しています。
そのため、JRE POINT視点ではやや残念ではありますが、気に入った部分は、「実はモバイルSuicaと関連サービスが使いやすくなった」という点です。
teppayはモバイルSuicaアプリに統合されるため、モバイルSuicaアプリも大幅に刷新され、下のタブでSuica/teppay/アカウントを切り替えられるようになりました。
ここでSuicaを選ぶと、チャージや「グリーン券購入」「定期券・チケット購入」「SF履歴」「JRE POINT」「Suica管理」というアイコンが表示されます。
筆者の場合、鉄道乗車や駅ナカ/アトレでの支払いでJRE POINTを貯めて、ほぼ全てを帰省時の「Suicaグリーン券」購入に充てています。
これまではJRE POINTアプリから「Suicaグリーン券交換申込み」をして、モバイルSuicaアプリで受け取りと、アプリをまたいだ手続きが必要で使い方もわかりにくかったのですが、新モバイルSuicaアプリでは、モバイルSuicaアプリの「JRE POINTメニュー」でSuicaグリーン券に交換し、同アプリですぐにグリーン券が購入できます。
この点はかなりわかりやすくなりましたし、「えきねっと」を含め、Suicaを起点として多くのJR東日本のサービスを利用できるようになりました。JR東日本では、これまでサービスごとにバラバラだったIDを「JRE ID」に集約しながら、サービスの連携・統合を進めていますが、今回のアップデートによりその取り組みが大きく前進したように感じました。
「新しいコード決済がスタート」というより、「Suicaを便利にしようとしたら、2026年時点ではこれが最適と判断した」というサービスがteppayと言えそうです。
もっとも、Xを見ていると、従来のモバイルSuicaよりアクセシビリティ的には後退しているといった指摘も見られるなど、まだ課題は多いのかもしれません。
それでも、Suicaが着実に進化しており、JR東日本の「Suicaを軸にサービスを強化していく」という意気込みが感じられました。2028年にはSuicaを進化させた「Suicaアプリ(仮称)」を投入予定としていますが、その一端が見えてきた、と言えるかもしれません。
余談ですが、Suicaにコード決済ということで、キー局/NHKのテレビカメラも各社取材に来ており、テレビでも大きく扱われていました。また、私が見た限りではどのテレビ放送でも「teppay残高では電車に乗れない」ということをちゃんと説明していました。
当たり前だと思って当初記事で触れていなかったため、後日追記しました。ちょっと反省しております。ずっと取材していると忘れてしまうことですが、スタートの時こそ、基本を押さえることが大事と肝に銘じたいと思います。
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