「黒衣から脱却したい」…三菱HCキャピタル・久井大樹社長が見据える「リースの次」と新たな成長戦略 | ビジネス | 東洋経済オンライン

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昨今のリース業界は、かつてのイメージとは大きく異なる。航空機から不動産、再生エネルギー施設、さらには事業会社まで取り扱い、さながら総合投資会社の様相を呈している。業界最大手の三菱HCキャピタルもその1社だ。伝統的なリースを基盤としつつも、新たな領域への投資を加速させる。久井大樹社長の言葉からは、「黒衣」を脱したい思いが随所ににじむ。久井社長にリース事業の新たな成長戦略を聞いた。
――リース会社の業容は、以前とは様変わりしています。
リース業界は世の中から「過小評価」されている。実際、業務は「縁の下の力持ち」のような役割が多いために認知度が低い。IR(投資家向け広報)でも、事業内容が多岐にわたりどんな会社かが伝わりにくい。航空機を例にとっても、機体そのものだけでなく、エンジン単体を取り外してリースすることも知られていない。
ただ、私が銀行から来て感じたのは、事業領域がとても広くて、柔軟性もある面白い会社だということ。リース料を毎月もらうだけの単純なビジネスではない。付加価値をつけて手数料を増やしたり、多様な資産に投資したりして、リターンを高められる。
――リース各社は、単に資産を増やすよりも収益性の高い資産への入れ替えに軸足を移しています。三菱HCキャピタルも2026年4月に発表した中期経営計画において、資産を増やさない方針へと転換しました。
前回は、三菱UFJリースと日立キャピタルが統合してから初めての中計だった。社内の機運を高めるためにも、わかりやすい目標として収益の絶対額を掲げた。資産を増やすことで収益は伸びたが、資本や資産効率に課題が残った。そこで今回は量より質を重視する方針に転換した。
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いちい じゅんJun Ichii
不動産、銀行業の取材を経て現在は証券業界担当。PE・不動産ファンドやアセットマネジメント、 アクティビズムなどを取材。 CFA協会認定証券アナリスト。
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