〈書評〉『経営者の〈付加価値〉』『為替介入とは何か 200兆円規模「外為特会」が生まれた謎』『リベラル再起の条件』 | ライフ | 東洋経済オンライン

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[Book Review 今週のラインナップ]
・『経営者の〈付加価値〉 理論構築者としてのトップ・マネジメント』
・『為替介入とは何か 200兆円規模「外為特会」が生まれた謎』
・『リベラル再起の条件』
『経営者の〈付加価値〉 理論構築者としてのトップ・マネジメント』沼上 幹 著(書影をクリックするとAmazonのサイトにジャンプします)
評者・神戸大学教授 砂原庸介
代理人からイノベーターへ 経営者の役割の再定義
高い利益率を誇り、将来性がある事業でも、いつかは陳腐化していく。成長し続けることを求める企業は、将来伸びる事業を新たに見つけ出し、育てなくてはいけない。本書が問うのは、そうして多様な事業を抱えていく多角化企業の経営者が何のために存在するのかである。
東洋経済オンラインの愛読者に読んでほしい本を一気に紹介。【土曜日更新】
経営者の価値を考えるときに重要な参照基準となるのは、個々の事業と市場・投資家との関係だ。投資家が、個々の事業で開示される経営情報を踏まえて見込みのある事業に投資するならば、複数の異なる事業を率いる多角化企業の経営者は不要ではないか。投資家と事業の間に経営者という存在を置くことの意味が問われているのである。
経営者が価値を示す方法を、本書は2つ提示する。まずは、経営者が投資家の代理人として、投資家あるいは市場よりも優れた判断を行うということである。投資家もアクセス可能な財務情報だけで判断するのではなく、顧客の視点や事業に近い内部プロセスの情報を利用して事業をコントロールすることで、優位に立てるのである。
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