他人に個人情報を悪用されて決済アカウントを作られた女性が逮捕され懲役6年の可能性
突然逮捕されたスミス氏は地元の拘置施設で3晩を過ごしました。当初は保釈金として5万ドル(約750万円)が設定されましたが、当局からアーカンソー州へ移送する予定のため支払う意味はないと説明されたとのこと。その後釈放されたスミス氏は裁判への出廷のために夫と車でアーカンソー州へ向かいました。現地では指紋採取や写真撮影を受け、帰宅するために新たに2万ドル(約300万円)の保釈金が設定されたと報じられています。
逮捕の原因となったのは個人間で簡単に送金できる決済サービス「Cash App(キャッシュアップ)」でした。何者かがスミス氏の名前や生年月日、社会保障番号を使って勝手にアカウントを作成し、詐欺で得た金銭の受け取り先として利用していたというわけ。
詐欺の舞台となったのはFacebook上で商品を売買できる「Facebook Marketplace」です。被害者は出品者を名乗る人物から商品を購入しようとしたところ、出品者の妻が利用するCash Appのアカウントに代金を送るよう求められました。指定されたアカウントにはスミス氏の名前が登録されており、被害者は1000ドル(約15万円)を送金してしまいました。
しかし、実際には出品者のFacebookアカウントが乗っ取られており、販売されている商品も存在しませんでした。Cash Appのアカウントも詐欺の直前に作成されたもので、入金された1000ドルは数時間以内に小口の金額に分割され、複数のアカウントへ送金されていたとのこと。
捜査当局はCash Appから取得した登録情報をもとにスミス氏を特定しました。ただし、アカウントに登録されていた住所はスミス氏夫妻が住んだことのない場所で、接続に使われた通信回線もスミス氏が契約している通信会社とは異なっていました。また、アカウント作成に使われたiPhoneのOSは2022年に公開された「iOS 16.1.1」で、スミス氏が所有するiPhone 13 miniの「iOS 26.5.2」と異なっていました。
さらに、アカウントに登録されていた電話番号が過去に流出したスミス氏の個人情報と結び付いていたことも判明しており、スミス氏は過去に同じ電話番号を使っていた可能性があると話しています。詐欺に使われたCash Appのアカウントが作成される約1週間前には、同じ電話番号を使って別人名義の送金サービス「Venmo」のアカウントも開設されていたとのことです。
スミス氏は身の潔白を証明するためにCash Appへアカウント情報の開示を求めました。しかし、Cash App側はスミス氏がアカウントの所有者であると証明できないことを理由に情報の提供を拒否。スミス氏は裁判の証拠開示手続きを通じて、ようやくアカウントの記録を入手できたと報じられています。
スミス氏にはコンピューター詐欺や通信機器の不正使用、窃盗などの容疑がかけられており、有罪となった場合には最長6年の懲役刑を科される可能性があります。弁護士は事件の取り下げを求めていますが、記事作成時点では刑事手続きが続いているとのこと。
検察側はスミス氏に対し、1000ドルの罰金と1000ドルの被害弁償、3年間の保護観察を含む司法取引を提案しました。しかし、スミス氏は無実を主張して提案を拒否しています。
スミス氏は404 Mediaの取材に対し、捜査当局が自分に無実を証明するよう求めていると訴え、「私が育ってきた中で教わった司法制度はそのようなものではありませんでした」と述べています。次の審理は2026年11月に予定されているとのことです。
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