アツアツのお茶やコーヒーを飲むと食道がんの発症リスクが3倍高まる
飲み物にこだわりがあって、しっかり熱くなっていないと飲んだ気がしないと考える人は少なくないはず。紅茶とコーヒーの愛飲者を調べた研究で、熱い飲み物を飲むと食道がんのリスクが増加することが示されました。
Hot Drinks and Oesophageal Cancer: Prospective Analyses in Around 1 Million UK Adults - Papier - International Journal of Cancer - Wiley Online Library
https://onlinelibrary.wiley.com/doi/10.1002/ijc.70654
Drinking very hot tea and coffee is linked to a greater risk of esophageal cancer
https://medicalxpress.com/news/2026-09-hot-tea-coffee-linked-greater.html
オックスフォード大学の研究者らは、イギリスで実施された大規模健康調査のデータから97万7282人分のデータを取得し、飲み物の飲み方と健康状態の関連性を調べました。この調査では温かい飲み物をどのように飲むのが好きか尋ねられていて、選択肢には「非常に熱い」「熱い」「温かい」「温かい飲み物は飲まない」「回答したくない」などがありました。また、参加者には1日に何杯の紅茶とコーヒーを飲んでいるかも尋ねられていました。
なお、ここでいう「熱い」「ぬるい」は回答者の主観であるため、正確な温度は分かっていません。研究者らは参考として、イランや南米を中心に行われた研究で「非常に熱い」を約70度と定義して食道がんのリスクと紐付けていること、国際がん研究機関が「非常に熱い」を65度以上と定義していること、欧米で紅茶とコーヒーは通常約60度で飲まれていることを紹介しています。
このデータを元に研究者は温かい飲み物の総摂取量を算出し、「1日6杯未満」と「1日6杯以上」に分類。がんの発生日と死亡日に関する別のデータと照合して食道がんのリスクを調べました。
調査期間中、2348人の参加者が食道がんを発症しました。このうち、食道の内側を覆う薄く平らな細胞に生じる「扁平上皮がん」について、「非常に熱い」飲み物を好む人は「温かい」飲み物を好む人と比較して発症リスクが約3倍高いことが判明します。一方で食道腺がんについては明確な関連は確認されませんでした。
さらに、1日に飲む量も要因となっており、紅茶やコーヒーを1日に6杯以上飲む人は杯数が少ない人と比べて扁平上皮がんのリスクが大幅に上昇していたそうです。
紅茶とコーヒーでがんの発症リスクが変わらなかったことから、研究者らは飲み物の成分ではなく温度が主要なリスク因子であると推測しています。研究者らは「飲み物の温度を下げることで扁平上皮がんを予防できることを示唆しています」と述べました。
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