脱炭素2ndステージは服と断熱で「らくデコ活」 Jリーグ・ハロプロと拡大
環境省は、脱炭素につながるとともに、豊かな暮らしにもつながる行動変容・ライフスタイル転換を後押しする活動「デコ活」を「デコ活2ndステージ」へとアップデートした。新たなコンセプトワードとして「もっとらくする、脱炭素。『らくデコ活』」を設定し、「衣類」「住宅(断熱)」を重点テーマに、Jリーグやハロー!プロジェクト企画ユニット「DECA!BEAT(デカ!ビート)」とタイアップしたデコ活アクションの普及・拡大施策を実施する。
環境省では22年から、2050年ネット・ゼロの実現に向けて、国民の新しい豊かな暮らしにもつながる行動変容、ライフスタイル転換を後押しするため、関係省庁や地方公共団体・企業・団体等との連携や、具体的な取組(アクション)の提示などを通じて、デコ活を推進してきた。
ネット・ゼロとは、再生可能エネルギーの導入や省エネにより温室効果ガスの排出量を削減するとともに、発生した温室効果ガスを植林や森林保全活動などの取り組みで吸収・固定することによって、活動全体の排出量が差し引きゼロになっている状態を指す。正味・実質という意味の英単語「net」と排出量ゼロの「zero」を組み合わせている。
デコ活について説明する環境省 脱炭素ライフスタイル推進室長 細貝拓也氏
現在、官民連携協議会には4,000を超える企業・団体等が参画している。また、生活者の行動変容やライフスタイル転換に向けたボトルネックを解消する仕組みづくりを支援しており、20を超えるプロジェクトが創出され、社会実装に向けた取組が進められている。
デコ活2ndステージでは「らくデコ活」をコンセプトに、より生活者の暮らしに寄り添った情報発信・取組展開を進める。我慢したり頑張ったりすることなく、好きなことを楽しみながら生活のストレスが減り、おうちを自分好みに工夫しながら毎日の暮らしが心地よくなるといった、楽しく快適な暮らしが、そのまま脱炭素につながっていくとの考え方を広めていく。
Jリーグとの連携では、衣類領域での施策を実施。Jリーグの試合会場に専用の衣類回収ボックスを設置し、来場者から家庭で着なくなった衣類を回収する「服のらくデコ活 クラブ対抗衣類回収バトル」を実施する。
参加クラブは鹿島アントラーズ、水戸ホーリーホック、横浜F・マリノス、ガンバ大阪、アビスパ福岡、ベガルタ仙台の6クラブ。10月から12月にかけて、各クラブのホームゲーム2試合において衣類を回収し、来場者1人当たりの回収量を競うクラブ対抗戦を行なう。参加者には、サイン入りユニフォームなどの特典を用意する。
背景には、日本では年間約50万トン(1年間に国内で供給される新品衣類の約6割に相当する量)の服がごみとして焼却・埋め立て処分されているという社会課題がある。CO2排出量削減のためにも、一人ひとりが衣類のリデュース・リユース・リサイクルの「3R」に取り組むことが重要との考えから、好きなクラブを応援しながら、3Rのうち「リユース・リサイクル」に参加できるイベントを企画した。
対抗戦の結果は、11月頃に中間発表、27年1~2月頃に最終発表予定で、優勝クラブを表彰する。
デカ!ビートは、ハロー!プロジェクトと、「無理なく楽しく」脱炭素の選択肢を広げるEarth hacksのコラボレーションにより結成された、脱炭素を応援する企画ユニット。らくデコ活とデカ!ビートの連携では、住宅(断熱)領域での施策を実施する。デカ!ビートが「断熱ナビゲーター」として活動し、快適な住環境の実現およびCO2排出量削減につながる、断熱に関する情報などの発信を行なう。
遮光カーテンも「らくデコ活」の1つ
環境省 環境副大臣の畦元将吾氏は、「『らくデコ活』という言葉には、環境のために我慢するのではなく、生活を楽に、快適にしたい、楽しみたいといった一人ひとりの暮らしや関心事、価値観に寄り添った伝え方をしていこうとの思いを込めている」と説明した。
環境省 環境副大臣 畦元将吾氏
Jリーグ サステナビリティ担当役員の辻井隆行氏は、「昨今、国内での冠水被害やネパールの洪水など、これまでとは違うステージの出来事が起きている。これはサッカーにとっても無関係ではなく、将来の子供たちがサッカーを続けられる環境を守っていく取組を進めていかなければならない」と説明。クラブ対抗衣類回収バトルについては「スタジアムに足を運んでくださるサポーターの皆様に、気候変動には衣類も関係していることを知っていただきたい」と話した。
Jリーグ サステナビリティ担当役員 辻井隆行氏
デカ!ビートからは7人のメンバーのうち、米村姫良々さん、江端妃咲さん、豫風瑠乃さん、弓桁朱琴さんの4人が登壇。それぞれ生活の中で、部屋を快適にするために遮光カーテンや窓の遮光シートを取り入れていることを紹介し、MCから「そういった身近な工夫も『らくデコ活』の1つ」との説明を受けるなどのトークを繰り広げた。
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