そのナース仮装、大丈夫? 赤十字マーク使用、実は禁止―ハロウィーン控え注意喚起・日赤
日本赤十字社が示す、使用が禁じられた類似マークの例(日赤提供)
多くの人が仮装を楽しむ31日のハロウィーン。中でもナース服は人気が高いが、実は「命を守る印」の赤十字マークを一般人が許可なく使うことは禁じられている。日本赤十字社は安易に使わないよう注意喚起している。
赤十字マークは、ジュネーブ条約で戦争や紛争時に「攻撃してはいけない人や施設」を示す目印として定められた。赤十字標章法でも日赤や許可を得た者以外が「みだりに用いてはならない」と明記され、違反すれば6月以下の拘禁刑または30万円以下の罰金が科される。
日赤の斉藤彰彦企画係長は「赤十字マークは医療のマークではない。有事での最後の命綱だ」と強調。平時の誤用が進めば本来の意味が薄れてしまうとして、日赤は2022年からハロウィーンの時期に毎年SNSで注意を呼び掛けている。
赤十字マークには厳密な色や形が定められていない。戦闘や混乱の中で正確なマークが描けるとは限らず、それを理由に攻撃されるのを避けるためだ。ピンクなど赤系統の色や、形状の異なる十字でも類似したマークは禁止の対象となる。ナース服やナースキャップのほか、薬箱の装飾にも注意が必要だという。
東京・秋葉原や中国・上海に店を構え、今年のハロウィーンに40種のナース服をそろえたコスプレ専門店「マリームーン」は、ハートマークを使ったり、注射器の小道具を添えたりしてナースらしさを表現している。運営会社の担当者は「赤十字マークを使用してはいけないことは知っていたが、日赤の注意喚起を見て改めて気を付けたい」と話した。
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