工芸菓子「生き生きと繊細に」 女性初名誉総裁賞の石塚さん―現代の名工
インタビューに答える、「現代の名工」に選ばれた石塚久子さん=千葉県野田市
「現代の名工」に選ばれた和菓子店「喜久屋」の3代目石塚久子さん(48)=千葉県野田市=は、工芸菓子と呼ばれる観賞用の菓子製作に優れた技術を持つ。「生き生きと繊細に仕上げる」ことに注力した作品は高く評価され、全国菓子大博覧会(菓子博)では女性初の名誉総裁賞も受賞した。
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石塚さんは和菓子店の一人娘として生まれ、2代目だった父の背中を見て自然と菓子職人を志した。工芸菓子を作るようになったのは、製菓を学ぶ専門学校時代。先輩職人の作品を見て自分も作りたいと思い、技術向上を目指す業界団体に参加して腕を磨いた。
2017年の第27回菓子博では工芸菓子部門で女性として初めて最高位の名誉総裁賞を受賞。25年の28回でも同賞を受賞した。
昨年同賞を獲得した作品は、オナガドリやボタンなどの花々をテーマにした。作品を製作する際には、高知県南国市の「長尾鶏センター」を訪れて実物を観察。「この美しさと力強さを再現しなければ」と決意し、和菓子店終業後に約4カ月かけて作った。ボタンの花びらは、反対側に置いた新聞が読めるほどの薄さにした。
「個性を伸ばし、名前が書いていなくても自分の作品と分かるようにしなさい」。業界団体にいた亡き師匠の教えを今も大切にする。「これからも技術を磨き、良い職人になりたい」と力を込める。
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