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Sunday, August 16, 2026

Pixel 11が目指す「スマホを触る時間を減らすスマホ」

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Google Pixel 11 Pro

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Google Pixel 11シリーズが発表されました。一見あまり大きな変化はないようで、細かく見るといろいろ興味深いポイントがありました。特に動画から写真を切り出す「マジックキャプチャー」がとても気になっています。

Pixelの特徴であるカメラ、そしてGoogleサービスに深く統合されたGeminiの強化は、今後のスマートフォンのあり方を考える上でも、重要なアップデートとなりそうです。

ハードウェアの進歩としては「地味」に見えましたが、同時発表の「Pixel Watch 5」とあわせて気になったのは、「スマートフォンを使わせない」という提案が目立つこと。新スマホの発表なのに、スマホを使いすぎないで、というかなり矛盾したように見える機能が多数用意されています。

その代表例が「HiLight」です。

Pixel 11 Proシリーズの背面のカメラバーに搭載された新しいLED通知機能ですが、カメラフラッシュ部のLEDが光ることで、電話の通知やGeminiアシスタントの状態(聞いている、考えている、応答しているなど)を知らせます。

HiLight

電話の場合、光らせる「相手」を家族や友人などに限定できるため、応答すべきかどうかを色で判断できるというわけです。機能としては「光るだけ」ですが、「急ぎの要件かどうかをなんとなく知らせる」といった機能と言えそうです。

Google Pixel プロダクト マネジメント シニアディレクターのピーター・プルナスキー氏は、「通知があると、スマホを手に取って画面を見て、気が散ってしまう」とし、本人もHiLightにより、「(妻からの電話があったかなど)スマートフォンの画面を気にすることなく、発表の準備に完全に集中できた」と語っていました。

例えば、HiLightは家族や大切な友人だけに設定しておけば、営業電話がかかってきても、HiLightは光らないので作業を妨げることはありません。個人的には、そこまで使い道はあるかな? とは思いましたが、スマホ開発者自らが、「スマホを使わせない」提案をしている点に興味を惹かれました。

最近はシャープ「AQUOS R11」で、通知や着信などを穏やかに伝える「アカリウム」を搭載していましたが、スマホから「離れる」、「使いすぎない」などの「デジタルデトックス」的な提案をスマホメーカーが積極的に行なうようになってきた印象です。

また、AIの「Gemini Intelligence」のアップデートでも、タップやスワイプの回数を減らし、タイムリーなサポートを提供することを重視しています。例えば友人と旅行についてチャットしている場合、AIがその文脈からフライトの情報を抽出し、自動でカード化してチャット上に表示するなど、スマホを操作させない提案をしています。

Gemini Intelligence

コンテキスト(文脈)に応じた提案を先回りして行なうことで、ユーザーがアプリを行き来する手間を省いて、「数秒の節約を積み重ね、ユーザーの時間を取り戻す」(プルナスキー氏)ことを目指したといいます。

これまでのように「便利さ」を強くアピールする段階から、「気づかない便利さ」を強化している。だからPixel 11シリーズの発表に「地味」という印象を抱いたのかもしれません。

プルナスキー氏も報道向けの説明会の冒頭で、「スマートフォンを操作する時間を減らしたい」という新Pixelシリーズの狙いについて強調していました。

「最近の私たちは、絶え間ないデジタルな繋がりが、デジタル疲れをもたらすことを知っています。自分たちの時間にもっと『意図的』に向き合うために、テクノロジー自身が解決策の一部にならなければならない。だから、テクノロジーとの関係性を再構築する必要があります。そのためには、人々が本当に大切にしていること、大切な人と繋がる、新しいことを学ぶ、『今』に集中するためのものが必要です。私たちは、みなさんが『スマートフォンを操作する時間を減らし、人生を歩む時間を増やせる』ような体験を構築したい」

Google Pixel プロダクト マネジメント シニアディレクターのピーター・プルナスキー氏

そのうえで、最新のPixelは、「より少ない操作で、より多くのことを行なうために構築した」としています。Gemini Intelligenceを含む、Geminiの進化もこうした方向性で考えられているようです。

もっとも単純にスマホを触る時間を減らす、という意味ではありません。「なんとなくスマホを使ってしまう」時間を減らしながら、「意図的に」スマホを使う時間にしていく。そんな狙いがあるようです。

プルナスキー氏は、日本滞在の間、「ビンテージ・ハイファイオーディオ機器を探し回ったり、ローカルのレコード店に行きたい。意図的で、手で触れるような体験には、何か特別なものがあると感じる」と語っていました。

13日にオープンした「Google Store表参道」も、Pixelシリーズの「手触り」が感じられる場所になっていました。スマホの触り過ぎはあまり良くない、しかし触らないとその良さは伝わらない、スマホが生活の一部になったいまだからこそ、新しいスマートフォンを提案する難しさと面白さが現れているようにも感じました。

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